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2021年10月から2021年12月の@onefive


10月1日。2週間前のYouTube生配信内で開催の決定が知らされていた「パジャマパーティー」の告知が正式にアナウンスされた。日時は10月15日、配信のプラットフォームはLIVESHIPであった。LIVESHIPはアミューズが手掛けるライブストリーミング配信サービスであり、有観客のライブが難しい時期には@onefiveの他にBABYMETAL、さくら学院もこのサービスを利用して配信をおこなうことが多かった。

パジャマパーティーの告知から開催のまでの間、9月後半には静かだったSNSも再び活発な動きを見せるようになった。10月3日の投稿では、パジャマパーティーについてメンバーから以下のようなコメントがあった。

当日は皆さんと一緒にゆっくり素敵な時間を過ごしたいと思っています。 厳しい環境の中、なかなか皆さんとお会いすることが出来ませんが、私達の元気な姿を見て少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです!

https://twitter.com/onefive_music/status/1444627201203134465?s=20


10月6日、TwitterでSOYOがFCMMのレセプションに参加したことが報告された。FCMMは、スウェットやナイロンジャケットなどカジュアル/スポーティなアイテムを展開する韓国のファッションブランド。韓国国内の読者モデルなどにも人気があるという。SOYOは後にTikTokでこのFCMMのスウェットを着用した動画をアップロードするなど、レセプションに参加して以降、FCMMをプライベートでも愛用していると思われる。

10月13日のパジャマパーティー2日前の投稿では、当日にプレゼント企画などがあること、そして配信内で重大発表がおこなわれることが明らかにされた。先だってのYouTube配信でも言及された、彼女たちが夏の間に沈黙を守りつつ準備してきたことの正体が遂に判るのではないか、という期待が高まった。

10月15日。配信の30分ほど前にはLINE LIVE、Instagram、TikTokの3つのプラットフォームで同時に生配信がおこなわれ…

そして予定通り19:30に配信はスタートした。

LIVESHIPで配信されたパジャマパーティーは、夏の停滞感を吹き飛ばすかのように賑やかで楽しかった。カラフルなパジャマといつもとは少し違うメイクを纏った4人が、キュートな内観のスタジオではしゃぐ姿はそれだけでもファンの心を満たすものであったが(このパジャマパーティーの様子はダイジェスト版としてアルバム『1518』スペシャル盤に収められている)、事前に告知されていたとおり、配信内では大きな発表もおこなわれた。

発表されたのは11月24日に配信シングル「Underground」がリリースされるというニュースであった。パジャマパーティー終了後すぐに「Underground」のティザー映像が公開され、その中ではドキュメンタリーシリーズ『彼女たちのUnderground』が10月30日よりYouTubeで配信されるということも明らかになった。更にそれを受けての「パジャマパーティー "アフタートーク"」が、同日21時30分よりYouTubeにて配信された。

SNSフォロワー1万人突破を記念しておこなわれたパジャマパーティーは、それをきっかけにして@onefiveの本筋が大きく動き出すような、ファンにとって非常に印象深いイベントとなった。


10月20日。「Pinky Promise」リリース及び@onefiveデビューから2年。また同じく20日、パジャマパーティーのBTSをまとめた映像がYouTubeで公開された。

10月22日、パジャマパーティーの企画である "枕プレゼント" の当選者発表がYouTubeの配信でおこなわれた。


パジャマパーティー後の10月16日から26日までは毎日のようにパジャマ姿でのTikTokが投稿され、更に27日からはそれを引き継ぐようにハロウィンの仮装シリーズが投稿され始めた。その2週間は、@onefiveのTikTokアカウント開設以来最も賑やかで濃密な期間だったかも知れない。それはシングルリリースを控え攻勢を狙う@onefiveの勢いを示すような期間でもあった。

10月30日。ドキュメンタリーシリーズ『彼女たちのUnderground』♯1公開。

ドキュメンタリーの中で、「Underground」のコレオグラフィーを@onefive自身が(コレオグラファーMARUのアドバイスを受けながら)創作していることが明らかにされた。

10月31日、「まだ見ぬ世界」のダンスプラクティス動画 "Halloween Ver." が公開された。パジャマパーティーにおけるMOMOへの罰ゲームを兼ねた、4人全員の仮装バージョンであった。

このダンスプラクティスは「しっかりとふざけながら真剣かつクオリティが高い」という、ある意味で@onefiveの真骨頂のような動画と言えるだろう。

11月1日。@onefiveのもう一つの新曲である「Just for you」がタイアップソングとして使用されている、THE KISSのWebCMが公開された。また併せて「Just for you」が配信シングルとして12月1日にリリースされることもローンチされた。11月24日の「Underground」に続き、2週連続の新曲公開となる。

11月3日からは、TwitterとInstagramで「Underground」のビジュアルイメージが断片的に投稿され始めた。

11月6日、「Underground」のビジュアルイメージ解禁。また併せてリリースを記念した生配信が11月26日にLIVESHIPにておこなわれることがアナウンスされた。

「Underground」のアウトフィットはガールクラッシュの雰囲気を感じさせ、強さを全面に打ち出しながらも@onefiveらしい可愛らしさや気品もしっかりと見えるもので、これまでも楽曲ごとにイメージを変えてきた@onefiveが、更に表現の幅を手に入れようとするかのような挑戦的なビジュアルであった。

同じく11月6日、ドキュメンタリーシリーズ『彼女たちのUnderground」♯2が公開された。


11月13日、『彼女たちのUnderground』♯3 公開。


11月20日、『彼女たちのUnderground』♯4 公開。



11月22日、「Underground」MVのティザーが公開された。

11月24日、「Underground」MV公開。


11月26日。「Underground」のリリース記念イベントがLIVESHIPにて生配信された。配信は「Underground」と「Just for you」のライブパフォーマンス、4人のトーク、ファンから募ったメッセージの紹介という内容であった。そして、2022年2月2日に@onefiveとして初めてのアルバム『1518』がリリースされること、更に初めての有観客ライブ『LIVE ‐1518‐』の開催がアナウンスされた。ライブは2022年2月20日に梅田クラブクワトロ、3月6日に渋谷クラブクワトロでの公演がブッキングされた。

今こうして当時を振り返る記事を書いていても、@onefiveにとって「Underground」という楽曲の存在はとても大きかったのだということがよく分かる。それは楽曲の方向性とかリリースのタイミングもそうだが、何よりも、ドキュメンタリーシリーズに描き出されていたように、コレオグラフィーやビジュアルイメージを創造していく過程で、4人が@onefiveというグループに対する意識を確かに変化させて行ったと考えられるからだ。

ドキュメンタリーの4人のモノローグからは幾つかのことが窺えるが、印象的だった言葉の一つは「ずっと一緒にいたからこそ連絡とかもあまり取らないし…」というものだ。"長い時間をかけて築き上げてきた絆"という彼女たちの強みは、2020年以降の特異な状況下ではグループにとって身動きを鈍くする要素にもなっていたことが想像できる。もう一つは、各々がグループとしての武器や他のメンバーのことを語る場面である。そこで語られる言葉をコレオグラフィーが完成した後の言葉として受け取れば、あらためて自分や他のメンバーと向き合い、表現を突き詰める共同作業を経験したことで、彼女たちはぼんやりとしていた"@onefiveという存在"をやっと自分自身のものとして実感できたのではないか。そんな風にも思わせられる。それらの想像も含めて、このドキュメンタリーシリーズはとても興味深いものだと思っている。もちろん、そこから何を感じ取るかは人によって異なると思うが、折に触れて「現在」の彼女たちの姿を思い浮かべながら観返してみたい映像の記録である。


12月1日。シングル「Just for you」がリリースされた。

12月3日、YouTube Music Weekend vol.4に出演。2020年におこなわれたオンラインライブ『Blue Winter 2020』からの映像が配信された。

12月8日、MOMOが17歳の誕生日を迎えた。

12月は2曲のシングルリリースに伴ってラジオへの出演が多かった。上旬は結成当時から関わりがある広島FMやFM佐賀、RNC西日本放送などの番組に出演。中旬以降もRKBラジオやエフエム秋田などへの出演が続いた。また、12月8日、「Just for you」のプロモーション企画として、ファンからオリジナルのプレイリストを募る企画がアナウンスされた。

12月10日。MOMOが「NEXTGIRL」のコーナーに掲載された雑誌『CMNOW vol.214』が発売された。

同じく12月10日、LIVESHIPでのリリース記念イベント内でも配信された「Underground」のMV撮影のBTSがYouTubeにて公開された。

12月12日。2021年最後のYouTube配信が、1週間後の12月19日におこなわれることがアナウンスされた。


12月19日、上記の "2021年Last生配信" 公開。

配信の中ではアルバム『1518』の収録曲とスペシャル盤の特典内容などが発表され、また、「Underground」MVの再生回数のタスク達成によってソロバージョンが順次公開されて行くことも決定した。

このうち、19日時点で既に4万回再生を突破していたため、MOMOのソロバージョンMVが12月22日に公開された。

同じく12月22日、『Blue Winter2020』から1年。

12月23日、TikTokアカウント開設から1年。

12月31日には2021年最後のTweetが投稿された。

2021年、特に夏以降は文字通りグループにとって挑戦の時期であったと思われるが、結果的に@onefiveはチームとしての結束をより強め、大きな自信を付けたことを確信させたし、来たる2022年のアルバムリリース、そして初めての有観客ライブに向けて怒涛の勢いで駆け抜けた終盤の3か月間であった。

(2023年5月7日)

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