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約半年でスタートレックをほぼすべて見た感想

 先日、スタートレックシリーズのほぼ全シリーズを見終えました。

 ほぼという表現をしていますが「まんが宇宙大作戦」だけはまだ見れていないのでそこだけは割愛させていただきます。

長いシリーズですからタイトルだけはご存じの方も多いでしょうし、私も前々から知っていたし興味はあったのですがやはり1時間枠の洋ドラでシリーズ合計750話近い*ということもあり後回しになってましたし、観るとしてももっと年単位で時間をかけてみるものだと思ってたんですが非常に肌に合う物語だったということもあり半年ほどスタトレ漬けになってしまいました。
*30分もののテレビアニメで言うと1500話相当の時間

普段であればTwitterに2,3感想をツイートして終わりなのですがまぁ、それだけ熱心に観る羽目になってしまったのですからこうしてnoteの形で書き残しておきたいと思います。

 まず、スタートレックをご覧になられたことがない方向けに簡単に説明するとスタートレックシリーズは22世紀から24世紀を舞台にしたSFドラマです。地球は銀河系の多くの惑星と交流を持ち惑星連邦という星間連邦国家を形成しており地球からは例外はあれどあらゆる紛争、貧困、差別が根絶され貨幣経済も廃止されている。人々は経済活動のためではなく自らの人間性の向上のため、あるいは知的好奇心を満たすため働いている。所謂主人公サイドである惑星連邦の宇宙艦隊は銀河系の探査、外交、パトロールを主な任務としているということになっていて昔ながらの…というべきか非常にクリーンな世界観のSFといえる世界設定になっています。
自衛のための武装はありますし戦闘が行われることもありますが基本的に局地的なもので大掛かりな戦争を描く物語ではありません。ドラマとしてもアクションシーンはかなり少なめになっていると思います。

 また、スタートレックにおいて「地球人」という言葉はあまり使われません。SFもので我々が「地球人」という意味の言葉としてスタートレックにおいては「人間」という言葉が使用されます。これも一つのグローバルな見方で、ある種が自身たちのことを指す言葉が種族名であるという考え方によるものではないかなと思います。

 エピソードの構成は基本的に探査や何らかの任務の道中立ち寄った惑星や宙域が舞台で一話完結のものが基本で、シリーズで直接繋がる話をするという事は例外的に何度かある程度なので気になった話だけどこから見てもいけるという形になっています。

 キャラクターや舞台設定としてはすべてのタイトルで惑星連邦の宇宙艦隊に属する側を描いており、とりわけ”艦長”や”司令官”といった立ち位置のキャラクターが主人公となることが多くなっています。

 個人的な肌に合うポイントというのがこの「宇宙艦隊」に所属する人間の倫理観や規範意識の強さにありまして、この惑星連邦は地球を主星とする連邦で作中で登場する多くの惑星と比べて進んだ科学力や文明をもっています。しかしながらその科学力で何でもできるというようなワケではなく様々な制約が存在しています。
 この中で特に象徴的なのが「艦隊の誓い」と呼ばれる”一般命令1条:宇宙艦はいかなる他文明の正常な発展への干渉をしてはならない。”です。要するに未開の惑星への干渉を禁じる条項ですが探査という任務の性質上、未開の惑星と接触することがあります。現実にも一部の部族社会などに対してそうした保護を行っているのと同じように、不干渉を貫かざるを得ない状況に頻繁に遭遇します。そしてやむを得ず迎えるファーストコンタクトは時に敵対し、時に協力し、時にただ観察する存在として訪れます。それぞれに違った問題を抱える惑星で困っている人々を見て自分たちに解決するだけの力があったとしても目をつぶらなければならない、そんな状況に幾度となく遭遇することになるのです。無情にこそ思えますし無感情ではない主人公たちは規範と道徳、倫理のジレンマに陥ることになります。
 もちろん対応がすべて一様なものになるわけではなく時に規範を無視し、時に規則の解釈を捻じ曲げ、時に規範を守り見捨てることになります。
 この艦隊の誓いの設定が登場する以前の宇宙大作戦のカーク船長ですらジレンマに悩むことにが何度かあるのです。一般的にトロッコ問題と呼ばれるものであったりカルネアデスの板といった多くのジレンマに対し彼らは常に答えを求められ時にその行動を反対側の道徳観から責められることになるのです。
 こうした自身の中にあるあらゆる規範を遵守しようとする人柄こそこの世界観を作り上げている高潔な世界観の基部でありその高潔さこそが魅力の一つとして成立していると言えるでしょう。
 中には戦時の前線司令官であるベンジャミン・シスコや、何をおいても自らやクルーの生存を最優先する必要のあるキャスリン・ジェインウェイといったダーティさの目立つ主人公も存在しますがそのダーティさを際立たせるのもこの強い規範意識であるといえるでしょう。本来規範意識の強い彼らがどうすることもできなくなってしまいこの規範を破らねばならない状況で行う決断であるからこそ光るドラマを魅力的にしているといえます。

 これは個人的な解釈なのですがスタートレックはウルトラシリーズと類似する部分があると思っています。とりわけ怪獣よりも主に知性を持った異星人を相手にするという点でウルトラセブンでしょうか。ただ、ウルトラシリーズと大きく異なるのは人類がウルトラシリーズにおけるウルトラマンの側であるという事で進んだ科学力をもってほかの惑星へと出向く存在であるといえるのではないかと思います。


以下、各シリーズの紹介と魅力を簡単に紹介したいと思います。


宇宙大作戦(STAR TREK)

スタートレック

1966~1969年まで放送


エンタープライズ号の船長ジェームズ・カークを主人公とし彼とエンタープライズ号の深宇宙探査を描いた1作目。
 日本ではちょうどウルトラマンからウルトラセブンをやっていた頃ですね。
 映像はそれこそウルトラセブンあたりの日本の特撮ドラマを少し豪華にしたくらいのクオリティでどうしても今となってはチープに見えてしまうものではありますが舞台のバリエーションの多さという強みがあります。例えば基地にあたるエンタープライズ号だけでもブリッジになど複数の場所のセットが用意されています。
 また、エンタープライズの外の情景も豊富なもので荒野や砂漠、未開のジャングルといったものや西部の町やギャングの街並み、ナチスが闊歩する第二次大戦中のドイツのような屋内、自らを神と称する異星人の神話的世界など野外問わず大掛かりなセットで降り立つ星々の特殊性を強調していきます。基本的に子供向けを意識したドラマという側面もあるためデフォルメしたものとしての表現で以降のシリーズではこうした大胆な世界観の星は少なくなっていくこともあり初期故のダイナミックな楽しみ方ができるといえます。

 レギュラーキャラクターの一人として人間ではないバルカン人のスポックがいることで人間とは別の異星人がさらには当時としては異例だったという黒人女性のウラ(原語ではウフーラ)、日系人のカトー(原語ではスールー)、スコットランド出身のチャーリー(原語ではスコット)、ロシア人のチェコフといった多くの人種がともに活躍することで地球人の中だけでなく異星人でも差別なく受け入れらている(しかしそれはそれとして諍いは起きる)という設定に説得力と立体感を与えている側面もありました。


 あと宇宙艦隊の制服がやたら薄いので男女ともに色気がすごい。男性はTシャツ1枚みたいで特に主人公のカークは頻繁に服が破れるし女性士官の制服は丈の短いワンピースに下はストッキングでカットによってはお尻が見えそうだ。後のシリーズでこの時代を描く際に特に女性の制服をどうするかが一番苦慮しているように思える。



このあと映画が数本製作されますが映画は一旦横おいてまた別の機会に書きたいと思います。


新スタートレック
(STAR TREK THE NEXT GENERATION)

新スタートレック

1987~1994年に放送

 1作目の宇宙大作戦の直接の続編の映画4本の後に制作された新シリーズ。前作からおよそ100年後の物語で、ジャン・リュック・ピカード艦長の指揮するエンタープライズDが24世紀において任務を引継ぎ深宇宙探査を行うという話になっています。

 ちなみにエンタープライズDのDとは5代目のエンタープライズ号という意味を指すアルファベットです。ご存じの方もいると思いますが機動戦艦ナデシコというアニメシリーズにおいてナデシコの後継艦がナデシコB,ナデシコCとなるのはエンタープライズが元ネタといわれていますね。エンタープライズの場合は無印の後にエンタープライズAが入るのでDで5代目という事になります。


 このシリーズは宇宙大作戦の世界観を引き継ぎながら劇中と現実両方の時間経過による変化を取り入れています。特に今作の主役艦エンタープライズDは特徴的で宇宙大作戦のエンタープライズと比べて非常に広々としており特にブリッジはホテルのロビーかと思うほど。

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 また、コンソール類がスイッチやレバーではなくオクダグラムとよばれるタッチパネルになったのも特徴的ですね。

 そのほかにもメイク技術の向上でデザインのアップデートされたクリンゴン人をはじめとして新たに描かれた異星人などのリアリティラインもかなり高く設定されています。
 さらに、前作ではレギュラーで人間ではないキャラクターはバルカン人のスポックだけだったのですが今作ではアンドロイドのデータ、クリンゴン人のウォーフ、テレパシー能力を持つベタゾイド人カウンセラーのディアナ・トロイ、さらに人間でも盲目でバイザーを通してそれも実際の肉眼とは違う光線でしかものを見ることのできないジョーディ・ラフォージといったさらに多様なキャラクター達がそろっています。

ジャン・リュック・ピカードという主人公も特徴的ですね。前作のカークは1話時点で30歳、演じたウィリアム・シャトナーが当時35歳だったのに対しピカードは59歳、演じるパトリック・スチュワートも当時47歳と主役が指揮官であるためやや年齢層が高くなりがちなスタートレックにおいても一層高齢の主人公となっています。そのためかカークに比べると行動にも慎重さが目立つ部分が多くなっています。以降、シリーズを通して重要な規範として扱われる「艦隊の誓い」が劇中で初登場するのもこのタイトルなのでスタートレック世界における規範意識を強く意識させる一作となっています。


スタートレック:ディープ・スペース・ナイン
(STAR TREK:DEEP SPACE NINE)

ディープスペースナイン2

1993~1999年に放送

 前作の新スタートレックでも少し触れられるのですがベイジョーという星を支配していたカーデシア連合が撤退し、惑星連邦の保護統治下に入るにあたり惑星連邦とベイジョーによって共同管理されることになった宇宙基地「ディープ・スペース・ナイン」を舞台とするタイトル。

 その司令官として宇宙艦隊中佐ベンジャミン・シスコが赴任した矢先、遥か彼方であるガンマ宇宙域へ通じるワームホールが出現したことで状況が一変、辺境惑星に過ぎなかったベイジョーが銀河の交易を担う重要拠点として権益を狙うカーデシア連合やガンマ宇宙域から訪れる様々な種族との交流と防衛を描く作品となっています。


 シリーズで唯一メインの舞台が宇宙艦ではなく宇宙基地となっておりさらにはシリーズで初めて戦争をストーリーの主事として描いたタイトルだといえます。序盤ではディープ・スペース・ナインを中心に治安維持やベイジョーとの外交を主な任務としたエピソードで、中盤はカーデシア連合と、終盤ではデルタ宇宙域からやってくるドミニオンとの全面戦争と徐々に規模を大きくしながら事態が大きくなっていくストーリーとなっておりそんな状況下で凡庸で善人だっただったシスコ司令がどのように変わっていくのかが大きな見どころといえるでしょう。
  また、そんなシスコ司令のダーティさに華を添えるディープ・スペース・ナインの特色として魅力的な敵役が挙げられます。スタートレックシリーズにおいてレギュラー、セミレギュラーはほぼ惑星連邦のキャラクターで敵対者が何度も登場するという事はあまりないのですが本作にはカーデシア軍司令官であるガル・デュカットとカーデシアの元諜報部院でディープ・スペース・ナインの住民であるエリム・ガラックが登場します。
 デュカットは敵対する国家の司令官として度々シスコの前に立ちはだかり、もう一方のガラックは友好的かつ実力は確かだが信用のならない存在として外から内からシスコの倫理や信念を揺るがすことになります。

 戦時下においてどこまで艦隊の誓いを守り貫くことができるのか、味方ではあるが身内ではない者の非人道的的行為を見逃すことができるのか、そんなジレンマの中で選択をし続けるダーティさが光る一作となっています。


スタートレック:ヴォイジャー(STAR TREK:VOYAGER)

スタートレックヴォイジャー

1995~2001年に放送

 反政府組織マキの追跡任務中だった宇宙艦ヴォイジャーは任務中に謎のビームに捕らわれ75000光年離れたデルタ宇宙域に飛ばされてしまう、ヴォイジャーの航行速度では約80年かかってしまう距離をいかにして地球へと帰還するのか。その道中に遭遇する星や異星人との交流を描いた一作。本来探査を目的とする旅ではないものの資源の補給や領域の横断などで様々な交流や探査を描くある意味で原点回帰的なロードムービー調の物語となっています。

あくまで本来の目的は地球帰還とそれまでの生存でそのためであれば手段を選ばない行動も見られます。
 無論主人公のキャスリン・ジェインウェイ艦長も宇宙艦隊士官ですからある程度規範意識を持ち合わせているのですがシスコ司令とはまた別の状況下における生存のためのダーティさも徐々に獲得していくわけです。しかし、彼女の場合はやや過激な方向に転がり始めボーグのテクノロジーを取り込むことでどんどんと戦闘力を持つようになっていきます。ある意味では(脚本の設定として)艦隊の誓いに縛られることのなかったカークのような大胆さの楽しめる一作となっているといえるでしょう。

 しかしながら中盤以降過去設定との矛盾やタイムスリップエピソードにおける過去作にまでさかのぼりかねない時間改変なども登場し整合性という点では疑問が残る部分も否めないのも事実だったりします。良く言えば豪快さも原点回帰といえるか。


スタートレック:エンタープライズ
(STAR TREK:ENTERPRISE)

スタートレックエンタープライズ

2001~2005年に放送

 宇宙大作戦の約100年前、惑星連邦成立以前の22世紀が舞台のタイトル。NX01-エンタープライズの船長ジョナサン・アーチャーによる地球初の深宇宙探査と惑星連邦の成立を描く一作。まだ惑星連邦を形成する以前、個々の惑星として交流していた時代のバルカン人や、アンドリアとテラライトといった宇宙大作戦時点既に連邦加入していた民族を掘り下げ、新たに登場したズィンディなどの惑星ともひたむきに接し、この時代にはまだ艦隊の誓いはないものの自らの信念に基づき公平さと善良さで信頼を築き惑星連邦の礎を作り上げた物語。

 単に宇宙探査や異種族とのファーストコンタクトを描いてきたスタートレックシリーズにおいてもっぱらご都合を補完するための設定だった翻訳機やレプリケーターといったマテリアルも発達しておらずそれらが完全でない時代にひとつひとつが手探りで宇宙探査をするしかなかった初期の状況が楽しめます。
 特にこの手探りの感覚を強調するキャラクターが通信士のホシ・サトウ。彼女は単に通信士としてではなく言語学者として乗船しています。このキャラクター自身40以上の言語を話し非常に優れた聴覚で相手の話す言葉を分析することができるというかなり便利な設定ではあるのですがまだ翻訳機がそう万能ではないこの時代、時に翻訳できない言語を話す相手に対し初めて聞く言語にもかかわらずその場で分析して応答して見せるシーンの試行錯誤などは何もない時代の苦境というものを肌感覚で分かりやすく表現できていたと思います。

 また、本作はシリーズの過去編に位置するためこれまでのタイトルが続編続編でやってきて設定が複雑になっておりファンサービスな設定も増えていたため一度それらを取り去ってみることができるという点で非常に手を出しやすい一作ともいえるでしょう。


スタートレック:ディスカバリー
(STAR TREK:DISCOVERY)

スタートレックディスカバリー

2017年~

Netflixで現在第2シーズンまで配信中の新作。

主人公が艦長や船長、司令官といった立場ではなく一士官となった初めての作品。
宇宙大作戦の約10年前、クリンゴン帝国との戦争、鏡像世界での反乱、セクション31の暗躍・暴走を描く作品。宇宙大作戦のパイク船長やスポックといったキャラクターも登場する。

これまでのドラマシリーズと異なるのは全編を通して一話完結方式の物語ではなくそれぞれの危機に対しエピソードごとに連続的に対応しているという点これまでの長期シリーズと違い話数も少ないのでどこからでもという見方は勧められない。

2020年4月現在まだ配信されていないシーズン3の政策が公表されているため今後の展開によって立ち位置が変わる部分もあると思われるが存在が公表されていれば後の時代にも大きな影響を与えるであろう技術や事件が多く登場するためガンダムで言えば0083のような、惑星連邦というか銀河史の暗部とも呼べる部分が描かれているともいえる作品。


スタートレック:ショートトレック
(STAR TREK: SHORT TREKS)

ショートトレック

2018年~

 15分程度の短編のオムニバスエピソード集、現在配信されているものはすべてディスカバリー関連だが今後、公開が予定されているエピソードの中にはピカード関連のものもある。
 単独のエピソードとしては本編に直接絡むことのない挿話や補完といった類の話だが第1話の登場人物はディスカバリーシーズン2終盤で重要な役割を果たすなど先に見ておいて損はない。というかミハニイカハリカポーについてはこれを見ておかないと知らないキャラクターが突然湧いてくる形になってしまうのでさすがにディスカバリー本編でやっておいて欲しかった話ではある。

 しみじみとサルーの過去を描いた3話やハリー・マッドの悪事をコミカルに描いた4話、未来における機械と人間の恋愛を描いた2話などそれぞれに違った持ち味のを楽しめる。本来単独で観る設定のものではないが話自体はエピソードの中で完結しておりおそらく単体で観ることも難しくはない。短い分スナック感覚で観られるのもあって勧めやすいという見方もあるだろう。

 ただしNetflixくんはこれをスタートレック:ディスカバリーの予告編扱いで配信するのはやめたまえ。探し回ったぞ。



スタートレック:ピカード(STAR TREK:PICARD)

スタートレックピカード

2020年~

現在第1シーズンがAmazonプライムビデオで配信中の作品

 映画作品ネメシスS.T.Xから約20年、ロミュラス滅亡から数年後のある日宇宙艦隊を退役したピカードのもとに研究・製造が禁止されているはずのアンドロイドの少女、ダージが訪れる。彼女がかつての部下であり友人であったデータの娘であると確信したピカードは彼女を保護することを決心するがその直後ダージは謎の襲撃部隊に殺されてしまう。彼女のルーツを追ううちにダージにはもう一人ソージという名の双子がいることが判明し彼女を保護するために動き始める…。

 新スタートレックの主人公ジャン・リュック・ピカードの晩年を描く一作。なんと設定年齢94歳、演じてるパトリック・スチュワートだって2020年4月現在79歳という超高齢主人公、いやスタトレ世界だと地球人でも100歳超えてる設定の人もいないではないんだけど。

 同じ主人公を同じ役者が再演するという性質かディスカバリーに比べ同じキャラクターの再登場も非常に多く過去シリーズとの接続が強固な一作であるとともに扱う題材としてディスカバリーとも接続される部分があるのではないかと思える。一度は信じた艦隊に反発してでも愚直に自分自身の信念を貫き通す老人を描いた一作。
 

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