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「『女性ならではの共感性…』岸田発言ってどこがヤバいの?逆に褒めてるじゃん」無自覚なモラハラ親父が日本を壊している「これだけの理由」

9月13日岸田総文雄総理は、内閣改造および党役員人事を行った。


女性閣僚が5人起用されたことに注目が集まったが、副大臣26人と政務官28人の人事に女性はゼロ。全体のバランスを考えた適材適所の人事だとどこかで聞いたことがあるような言葉を述べていたが、2023年になってもこの男女比であることに落胆が隠せない。

さらに、総理が会見で話したある言葉について、多くの疑問の声が上がっている。

「女性ならではの感性や共感力を十分発揮していただきながら、仕事をしていただくことを期待したい」。

危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏はこう話す。

「女性ならではといいますが、すべての女性に共感力があるという科学的根拠はありませんし、逆に男性に共感力がないとも言えません。しかも、すべての政治家が共感力をもって任務を全うするのは当然のことです。そこにジェンダーはまるで関係ありません。また今回の発言、岸田総理は悪意があったわけではなく、むしろ女性を褒めるつもりで述べたつもりだと思いますが、それがさらに事態を悪化させている印象です」。


というと? 「女性が社会に出るとどうしても個人ではなく、ジェンダーを枕詞に語られることが多い。それは本人の実力ではなく、女性だからできているのだと言っているも同然です。また〇〇ならではという言葉は、その属性の特定のイメージや役割に人を閉じ込めてしまいます。多くの場面で悪意がなく使われているのが怖いところ。これは差別につながるマイクロアグレッションのひとつとも言えるでしょうね」。 マイクロアグレッションとは無意識の偏見や思い込み、無理解の言動で相手を傷つけることを表す言葉だ。人種やジェンダー、性的嗜好、宗教など、さまざまな場面で見られ、受け取った側が侮辱されていると感じる言動のことである。 もし、今回の岸田総理の発言を聞いてまるで違和感を持たないという人がいたのなら、その人はきっとマイクロアグレッションについてまるで知らないのだろう。もしかしたら、すでに加害者になっているかもしれない。今回は、ハラスメントの根底にあるマイクロアグレッションを繰り返す夫との決別を考えている女性に話を聞くことができた。


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