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#15 事故

ポイです、無料のLiveを見てきました
↑の写真の真ん中にいる方は
オランダのthe EXというバンドをやっていた方だそうです
全く知らない方でしたが
Lyonの学生達と共にステージに立ち
御年60幾つとは思えない演奏でした

Liveの雰囲気が大好きです

不手際

飲食店で危険なものはいっぱいあります
包丁等の刃物類
加熱するためのガス電気器機
もちろん衛生面(食中毒)も気をつけないといけないですけど
やはり「火」と「包丁」が原因の怪我が多いと思います

多少指を切ったなど縫うほどでもなければ、止血のちポリ手袋でもして続行
火傷とて同じようなもの

しかし自分は一度だけ労災認定されるほどの火傷を経験しています

多忙、人材不足、長時間労働

疲れによる注意不足、不手際による事故
あるあるですよね

事故は、フライパンに入っている油を加熱し過ぎて燃えた状態を受けての火傷
被弾箇所は顔面、額全域
原因は単純に不手際

ランチ時にカチこんで忙しくなってしまえば口論寸前のような雰囲気にもなりますし、イライラして仕事も乱暴になることが多いです

そんな中での事故

あまりに熱いものを皮膚に受けると
言葉で表現できないような声が出ます
パニックと痛いのか熱いのかわからない
状態で悶てると

Oさん「ポイ!どうした!」

ポイ「だめだ!だめ!」

Oさん「ちょっと見せてみr…
             だめだわこれ!まず冷やせ!」

ポイ「アァーーーー!やっちまったぁー」

周りがドン引きするくらいの火傷で
既に額の色がなんとも言えないものになっていたそうです

昼時の歌舞伎町なんて人が多すぎるもんで救急車は入ってこれない
それなら大久保病院が近いからってことで、料理長Oさんと歩いていくことに

とりあえずタバコを吸いながら歩いて向かいましたが、道行く人が見るたびにドン引きと目を見開くリアクションをしてくれるので

ポイ「あーー、ほんとにヤバイなこれ
   でもこんな昼間歩いたことないっ 
   すね、すげー人いる」
 
oさん「そうだよ!ヤバいからそれ!」

ポイ「見てくださいよ、みんなこっち見
  たときの顔やべぇ顔してますよ笑」

Oさん「そりゃそうだよ!
    お前がヤバイから!」

病院

大久保病院到着するも「皮膚科」がないので対処できませんとのこと
横にいた二人のホストのお兄ちゃんが

ホスト「俺らなんかよりこの人やべぇん
    だからなんとかしろよ!」

ホストのお兄ちゃん優しい!
でもないものはないし専門医もいないので、受付の看護婦?さんから東京女子医科大学の紹介状を頂く

タクシーで東京女子医科大学到着後救急外来でも、やっぱり受付の人はドン引きの目を見開くリアクションをした後

看護婦?「こっちです!早く!」

と促され、診察と処置をしていただけることに

対応は女医さんでした
初の女医さんなのに!
ちょっと憧れてた状況なのに!
顔面固定され、目も開けて固定され
だめな皮膚を取り除いてもらいながら
状態説明をされることとなりました

女医「えーとね、火傷の状態は2度から 
   2.5度程度ですね」

Oさん「それはどのくらいなの?」

女医「場合によっては皮膚移植が必要に
   なるかもしれませんね、御家族の
   方と連絡は取れますか?」

ポイ「Oさん自分の携帯におかんの連絡
  先入ってます」

Oさん「ちょっとかけるわ」

Oさん「もしもし、ポイくんの上司のO
   と申します、仕事中の事故で火傷
   させてしまって申し訳ありません 
   もしかしたら皮膚移植が必要にな
   るかもしれないんですけd.....え?
   いや、その、はい….はい.…
   わかりました...…本当に申し訳あ
   りません、失礼します」

ポイ「なんて言ってました?」

Oさん「死んでないんでしょ?
   死んでないんならいいよだってよ
   ポイくんの母ちゃんやべぇな!」

ポイ「アッハイ、ムカシカラソンナカンジデス」

女医「じゃあ通院後の診断で皮膚移植が
  必要であれば施術する書類書いてお
  きますね(苦笑い)」

ポイ「はぁい」

女医さんキレイだった!

応急処置も終わりタクシーで店に戻り
働いてる人全員に心配され
接客の女の子は泣き出し
8さんは何故かアンメルツヨコヨコをくれて
怪我をした自分が恥ずかしくなりました
なーんにもいいことないですから
怪我なんてしないほうがいいです
みんなに心配かけちゃってごめんなさい

労災認定

店長から労災認定の書類をもらい
初めてのことなので教えてもらいながら
書類を書いているときに

店長「ポイくん、それ、後から熱出た 
  り痛みが酷くなっていくから気をつ
  けて、今アドレナリン出てると思う
  けど切れたらくるよ」

ポイ「ヒィェ、店長脅さないで!」
 
確かに女医さんから痛み止めとワセリンと包帯貰いましたけど
時間差で熱と痛みのダブルコンボですか
もう仕事もできるわけないし
帰ろうかなと思ったところできました

熱と痛みで動くことなんてできない
ちょっと右目辺りも火傷してるから包帯で右視界が塞がれて気持ちが悪い
熱が酷くて1時間ほど寝たというか失神していたのか、起きたときには薬も効いてきて動ける様子だったので帰宅

東京女子医科大学には翌日から通い
点滴とワセリンを塗るだけの様子見をすることになったんですけど
若いから故か、回復能力が良かったのか
既に皮膚の下は再生が始まってて
このままなら皮膚移植は必要なさそうと診断されて一安心っす

労災認定も通り
通院も3回で済むことになって
職場には包帯こそ巻いていたものの
11日で復帰(完治はしていない)
経過状態を見てくれたお医者さんには

医者「なんで?もう新しい皮膚できてる
  から皮膚移植必要ないんだけど?
  どういうこと?」

ポイ「ふぁい、ありがとうございます」


ほんのちょっとの不手際
ほんのちょっとのミス
それでこんな大怪我に繋がって
いろんな人に心配かけちゃって
本当に申し訳ない気持ちを今でも忘れられずにいます

安全第一ですよねほんと


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