日記:行方不明の潜水艇

2023年6月22日(木)
昨日は夏至だった。日本では特にお祭りなどはないけれど、
私は一年の折り返し地点だと思っている。

そんな時に一番気になったニュースは、大西洋沖で行方不明になっている潜水艇のこと。深海に沈むタイタニック号を見学するツアーで、参加費用が一人25万ドル(約3500万円)かかるので、乗っているのは世界的に有名な大富豪や実績のある探検家などが5人。

昨夜、寝る前に見たTVニュースでも捜索の様子を伝えていたので、朝起きたら「潜水艇が発見されました!」という速報が入っているといいなと思って床についたのだけど、状況はさらに緊迫していた。
潜水艇内の酸素がもうぎりぎりらしい。

子どもの頃にジュール・ヴェルヌの「海底二万マイル」にはまったり、
今もディズニーシーに行くと海底探検のアトラクションに心が躍ったりする私は、せめてこのツアーに参加した人たちが撮った動画を平和に楽しんだりしたかった。

生産性という建前で、人間は自然を搾取の対象としか見なさなくなった。自然を愛でることをうたう観光分野も(たしかに楽しいけど)例外ではない。とくに海は人間にとってまだその殆どが未知の領域であり、未発見の生物も多く、畏怖の念を忘れてはいけない相手なのだなとあらためて思う。

潜水艇がなんとか見つかりますように。
参加者たちが無事でありますように。
そして今回の遭難について、ずっと後で落ち着いてからでいいので、当事者の話が発信されるのを聞いてみたい。




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