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推しの言葉を理解したいので韓国語を勉強します④二重パッチム

K-POPアイドルの推しができたので韓国語を勉強するおたくのドキュメンタリー。前回の第3回では、パッチムの基本について勉強しましたが、まだまだこれでは終わりません。今回は二重パッチムについてまとめます。

※当ブログは詳しい語学の解説を目的としたものではありません。筆者が韓国語を勉強していく過程の記録で、内容としては、学んだことのメモや感想が中心になります。読んでくださった方のタメになるというより、四苦八苦しながら韓国語を学んでいる同志と困難を共有する内容に出来ればいいなくらいに思っています。

使用しているテキストはこちら。
(記事内で使用している画像は筆者が独自作成したもので、テキスト記載の内容とは異なります)


二重パッチムとは

パッチムは子音+母音の組み合わせの下に付く子音字であると、前回学びました。前回は下に付く子音字がひとつのパターンでしたが、今回学ぶ二重パッチムは、文字通りこの子音字が2文字になるパターンです。

二重パッチムの例

つまり、ひとつの文字の中に子音字が3つ存在するということ。文字のパーツが4つになるので見た目もいかつく、発音もさぞ面倒になるのでは…と思いきや、実は読み方のパターンはパッチムひとつのときと変わりません

ほとんどの場合、「二重パッチム」と称しておきながら発音されるのは左側の1文字のみです。二重パッチムを含めて韓国語で使用するパッチムは全27種類にもなりますが(白目)発音でいえば「ん」系3種と「っ」系4種の7種類に振り分けられるのです。いや、発音しないんだったら二重にしなくてもよくないかkゲフンゲフン

発音が7パターンしかないなら楽勝!とも思いますが、27種類が7つのパターンに振り分けられるということは、文字と実際の発音が一致しないものも存在するということです。これはこれでややこしい…

「ん」系

「ん」系パッチム集合

発音の種類については前回学んだパッチムひとつのパターンに準じます。上の図では、発音する部分を赤字にしてみました。

"ㅇ"と発音するものに追加の二重パッチムはありません。"ㄴ"や"ㅁ"と発音するものにはそれぞれ二重パッチムがありますが、"ㄴ"が入っているものはㄴ、"ㅁ"が入っているものはㅁをそのまま読めばいいようです。ㅁの二重パッチムに右側を読むパターンがありますが、のちほど例外としてまとめます。

「っ」系

「っ」系パッチム大集合

多いな…
しかし覚えるのはそんなに大変ではありません。発音ごとに確認していきましょう。


  • ㄱが入っていれば"ㄱ"と読めばokです。左側にㄹが入っていても無視。


  • 一番変化球が多いのが"ㄷ"と発音するものです。パッと見ㄷが入っていないものもあり、見たまんま発音できないものが多いですが、よく見ると、どれも舌の先を前歯の裏につけて発音する子音字なので、そう考えれば発音と結びつくかと思います。


  • これも例外的に右側を読むものが混ざっていますが、よく見るとまたㄹが無視されていますね。激音のパッチムになるとㄹに勝てるようです(?)


  • 左側にㄹ+右側に他の子音字の組み合わせが一番多いですが、以下に紹介する3つの例外以外はㄹのみを発音すればよいので、例外の方を覚えた方がいいようです。

右側を読む例外

著しく身分が低いㄹ

まず、右側のみを読む例外パターンは上記の3つ。ご覧の通り、すべて左側はㄹです。先に述べたように、ㄱがあれば必ずㄱを読み、ㅁがあれば必ずㅁを読むので、それさえ覚えておけば例外と言えど怖くはなさそうですね!

更に、上の3つ以外の二重パッチムでも右側を読むケースがあります。それが「連音化」です。連音化については、テキストでは別単元になっているのでここでは詳しい説明は省きますが、いわばリエゾンです。フランス語の例で考えてみます。

フランス語で「私の友人」は"mes amis"といいます。"mes"が「私の」、"amis"が「友人」です。そもそもフランス語では語末の子音は読まないので、"mes"と"amis"はそれぞれ「メ」「アミ」と読みます。しかし"mes amis"のように、子音で終わる単語と母音で始まる単語が連なる場合、1文字目の語末の子音が発音され、2文字目頭の母音と合体するという性質もあるのです(例外アリ)したがって"mes amis"は「メザミ」と読まれます。これがリエゾンです。

二外フラ語なんっにも覚えてないけど、ここで役に立った

二重パッチムもこれと同じです。普段右側の子音字は読まれませんが、後ろに母音が連なると発音されるので、この場合は二重パッチムを両方読むことになるのです。

文字を学び終えて

なんと、ハングルの文字の学習は以上です!これでハングルは全部読めるようになったということ!とはいえ、文字レベルなら読めるようになりましたが、まだ音がわかるというだけです。意味がわかるようにならなければ「読める」とは言えません。いわば、ようやくスタートラインに立ったところ。

勉強していて感じたのは、表音文字を0から学ぶ難しさ。英語やフランス語は「この文字はこう読む」という基礎知識が最初から備わった状態で勉強を始めているので、単語を覚えるという段階に進みやすく、更に単語を覚えていけば文章を目にした時、何の話題なのかがパッと見でわかったりします。日本語においても、漢字は表意文字のため、文章に含まれている漢字を見れば話題や、ポジティブな内容かネガティブな内容かもパッと見でわかります。

ハングルにおいてはそうした経験則がまったく通用しないので、一文字一文字読んで、単語を調べて…という作業がまだまだ必要です。よく使われる単語はしっかり覚えないとなぁ。

ただ、漢字語が元になっていて日本語の単語と音が似ているものも実は結構あります。韓国ドラマを見ているとしょっちゅう「三角関係」って言っていますよね、あれです(笑) また、英語をそのままハングルに書き起こしているパターンも多いので、よぉーく読んだら英語だったというパターンもしばしば。「この字は"あ"、"い"、"す"、"く"、"り"…ああ!『アイスクリーム』か!!」みたいな(笑)

単語については、テキストに出てきたものを辞書アプリで調べてチェックを入れて、あとで見直して復習したりしています。しかし、体感ですが、テキストに出てきた単語より、韓国ドラマや推しの話す言葉に出てきた単語の方が断然覚えがいいです。あとでテキストに出てきて「配信でよく言ってるあの言葉、文字にするとこうなるんだ!」という具合に自然と復習になり、更に記憶に定着します。「これ進○ゼミでやったやつだ!」現象ですね。推し活が○研ゼミになるなんて、素晴らしい勉強方法ではありませんか!

さて、次回からは文法の単元に入っていきます。わーい!文法大好きマン!

本来テキストでは、文字を学んだあとに発音変化の単元があるのですが、素人が文字で表現するにはあまりにもハイレベルすぎるので、ブログでのまとめは思い切って割愛します。テキストにも「発音変化はややこしいので、読み飛ばして後で戻ってきてもいいですよ」と書かれていたので、実はテキストを最初に勉強する際もこの章はいったん飛ばしました。早く文法やりたかったし!(文法大好きマン)

その後、敬語を勉強したあとで戻ってきて読んでみましたが、それでも心が折れそうです…むしろ、いろいろな単語に触れた後で発音変化を学ぶと「え、この単語、そういう読み方だったの…」という具合に覚え直しになる可能性もあります。同じテキストでこれから勉強するという方がもしいれば、さらっと目を通すだけでもいいようなので、一回飛ばさずにさらってみてほしいです。

それでは、楽しい楽しい文法の単元でお会いしましょう!
안녕~✋(アンニョン)(やっと書けるようになった)

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