見出し画像

望んで帯同したのに、しっかり駐妻ブルーになった【EU駐妻】

つい先日、初雪が降ったチェコは、11月なのに日本の真冬のような寒さ。
今週末からはクリスマスマーケットも本格的にスタートします。街もなんとくなく浮足立っていて、今からクリスマスシーズンが楽しみです。

今日は、夫の海外駐在に帯同を決めた時の私の胸の内と、いわゆる「駐妻ブルー」になった話を。少し長いかもですが、備忘録として残しておきたいと思います。
「こんなこと考えるやつもいるんだな~」と見ていただければ幸いです。

待ちに待った夫の海外駐在

2024年2月、夫にヨーロッパ駐在の内示が出ました。
約半年前から海外駐在要員としての話はあったのですが、肝心の国がなかなか決まらず。
やきもきしていたので、内示が出た時には「やっと決まった~!!すぐにでも一緒に飛びたい!」と帯同する気満々でした。
理由は簡単。今のキャリアをリセットしたかったから。

その時、私は会社のなかでも比較的大きいプロジェクトに携わらせてもらっていたタイミングでした。
しかし、当時の私は日々の業務に追われるがあまり

・キャリアビジョンが不透明
キャリアビジョンを考える余裕もない(平日は100%のエネルギーで働き、土日は昼まで寝る、という毎日。。。)
キャリアビジョンもなければ、強みもない(あるのは現場で積んできた経験だけ=みんな持っている)

という状態で、正直、プロジェクトに参画している充実感よりも、

「自分でキャリアを切り開くこともできないまま、この部署で流されるように働き続けるのか、、?」

という思いに常にとらわれていました。

そんな中で手に入れた「駐在帯同」というカードは、私にとってキャリアを一旦リセットできる最良の選択肢でした。
折よくプロジェクトも終期を迎えたため、夫を追いかけて嬉々としてヨーロッパへと飛んだわけです。

いざ、夢の海外生活!、、、?

幼少期に海外(アジア圏)に住んでいた経験もあり、「海外に住む」ということ自体は、私にとってハードルが高いことではありませんでした。

、、、と思っていました。

無邪気に生活していた幼少期とは異なり、大人になってからの海外生活では色んなことが気になりました。

街を歩けば、アジア人は圧倒的マイノリティ。それだけで肩身が狭い。。。
スーパーに行けば、見たことのない野菜だらけ。すべてチェコ語表記なので買い物にも時間がかかる。料理してみても日本と同じ味にはならない。

日本と同じようにはいかない生活に、少しずつストレスが溜まっていたのだと思います。

加えて、労働にかまけて家事をしてこなかった私は、家事スキルも低く、、、
ある日、冷蔵庫の食べ物を腐らせてしまったのです。
それが完全に「駐妻ブルー」発動のスイッチでした。

「日本のみんなはしっかり働いたり、育児をしたりしてるのに、まともに専業主婦もできない私なんて終わってる」

と号泣。夫ドン引き。笑
いろんな言葉をかけて慰めてくれました。(夫、ありがとう。。。)

駐妻ブルーの理由-私の場合-

気持ちを吐き出したことで一旦冷静になり、「駐妻ブルー」に苛まれている自分と向き合うことができました。

自己分析してたどり着いた理由は二つ。

①「何も成し遂げることができていない」日々にストレスを感じていた
「ないものねだり」になっていた

以下に、もう少し解像度を上げて、当時の私の気持ちを記します。

①「何も成し遂げることができていない」日々にストレスを感じていた

これは上記の通りで、当時は家事スキルが低いがゆえに何をやっても上手くいかず、(なんだかんだ言いつつも)仕事で日々小さな達成感を得ていた時と無意識のうちに比べていたのでしょう。

加えて、仕事や育児にまい進している友人たちの姿を見て、「私は家にいるだけで何もできていない、何も生み出せていない」という感情がより強くなっていたように思います。

②「ないものねだり」になっていた

チェコに来てからほとんど毎日、どうしても「日本にいたら、、、」ばかりを考えてしまっていました。
食べ物は合わない。言葉はわからない。アジア人だからどことなく浮いている気がする。日本にいたら、こんな思いしなくてよかったかもしれない、、、

そして、ライフプランについては、特に。

旅行が趣味の私たち夫婦は、「せっかくのヨーロッパ生活、各国を訪れたい!」という思いから、駐在期間は夫婦ふたりの時間を楽しむ、という方針を立てています。

納得して決めたはずなのに、いざ子育てに奮闘している日本の友人たちを見ると

「みんな順調にライフステージを進めている。日本にいたら、私も子どもを産めていたのだろうか」

「退職してしまったから、帰国してすぐ子どもを産んだとしても育児休業給付金はもらえない。給付金をもらうために復職後1年以上後に出産としたら、、、第1子は何歳になるの??」(会社に休職制度がなかったため、帯同に伴う退職はやむを得ませんでした。まさか退職したことが、ライフプランに影響を及ぼしてくるとは。。。)

と、できない・やらないことばかり考えて落ち込むことがよくありました。
(子どもは授かりものだから、日本にいたとて、わからないのですが、、)
みんな同じような時期に結婚したし、若いママに少なからずの憧れがあったこともあり、尚そう思ったのだと思います。

駐妻ブルーから脱却するために

それでも、この生活を選んだのは私自身です。このままでは精神衛生上もよろしくない。
一刻も早く「駐妻ブルー」から脱却し、充実した海外生活を送るべく、以下のことをはじめました。

①資格勉強をはじめる
noteをはじめる

①資格勉強をはじめる

これは ①「何も成し遂げることができていない」日々にストレスを感じていた を打破するための策。

当初「キャリアをリセットしたい」「キャリアを切り開きたい」という思いがあったことからも、頭の片隅にはあったのですが、今回の「駐妻ブルー」を機に本格的に決意。

来年8月の人事系資格の試験に向けて計画を立て、平日の空いた時間を勉強時間に充てるようにしています。
意外にも時間があっという間に飛んでいくし、問題が解けることでプチ達成感もあり、私にはとても合っていました。

日本の友人によく聞かれる質問「平日何してるの??」にもちゃんと答えられるし(以前は「何もしてない。。」と答えて、これまた自己嫌悪に陥っていました)、きちんと合格できれば次のキャリア形成にも活かせるので、これはとても良い決断だったなと思います。

②noteをはじめる

これは ②「ないものねだり」になっていた を打破するための策。

ふとした瞬間に気づく「できない」ことばかりにとらわれず、「それでも自分はこの生活を選んだんだ!この生活も楽しい!」ということを書き留めたくて、noteをはじめました。

自分の気持ちを整理して自由に綴ることができるnoteは、「ないものねだり」ひいては「駐妻ブルー」とサヨナラするための良きツールだと思っています。存在してくれてありがとう、note!笑

おわりに

ありがたくも、こちらで出会った奥様方に良くしていただき、遊びに出かけることもあります。(これはとてもリフレッシュになる!)

それでも意外と奥様同士でこういったブルーな話はしないので、「こんなこと思っているの私だけかな、、」と思っていましたが、他の方のnoteを拝見していると、「皆さん同じように悩み、試行錯誤されているのだな」「私だけではないんだ」と心強いです。

どうしても多くなってしまう一人時間。
悶々と過ごしていた時間も、「資格勉強」と「note」をはじめたことで、少し明るい方に転じたのではないかなと感じています。

ここまでお読みいただきありがとうございます。
2024年も残り約1か月。充実した12月を過ごしていきたいと思います🎄✨

冬と言えば、のジンジャーブレッドラテが
こちらにもあって嬉し懐かしい気持ちになりました☺️

いいなと思ったら応援しよう!