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今週の詩(処暑)|「秋のひかり」(八木重吉)

おはようございます。詩のソムリエです。

あっという間に、8月の終わり。どんな夏をすごされましたか?
すっかり涼しくなった風や虫の音に、秋の訪れを感じますね。巨峰や梨が今年は当たり年のようで、体の中もだんだん秋にシフトしていっています。

今週の詩は、八木重吉(やぎ・じゅうきち 1898-1927)の「秋のひかり」という短い詩です。

「秋のひかり」

ひかりがこぼれてくる
秋のひかりは地におちてひろがる
このひかりのなかで遊ぼう

「貧しき信徒」所収


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写真は2014年の8月末にシアトルで撮ったもの。歩いていて、ふと、「秋のひかり」がこぼれてくるのを感じることがあります。

「ひかりのなかであそぼう」は、遊ぼう!と誘うより、ひとりでそっと遊ぶような雰囲気を感じます。むしろひとりでこそ、秋のしずかな訪れとたわむれることができるのかもしれない。八木重吉の静謐なこころを感じ、なんだか好きな詩です。

八木重吉についてはこちらでも紹介しています。彼は秋がすきだったのではないかな。秋の詩をたくさん残しています。

今日もすてきな一日になりますよ!
「秋のひかり」を感じながらすごしましょう。

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