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芋粥 芥川龍之介 【読書感想文】 ~中学生諸君は参考にしないように~

大好きな芥川龍之介文学ですが。
この「芋粥」は好きではありません。
今回は「汚れ感想文」となりそうです。
中学生はこの感想文を真似しないようにね。


①あらすじ

時は平安時代。
名は五位。
位の低い。鼻の赤い、気の弱い男がいました。
上司や同僚はもちろん、子供までもが彼を馬鹿にします。
が、彼は反抗するでもなく
ただただ腹いっぱいの芋粥を食ってみたいという夢を見るだけの男でした。

そんな話を聞きつけた藤原利仁という将軍がいます。
彼は面白半分に越前の敦賀にある妻の実家に招き、五位に腹いっぱいの芋粥をご馳走するのです。
ところが、いざ食べきれない程の芋粥を出されると食欲が湧きません。
結局、ほとんど食べる事が出来ずに終わったという物語です。


②汚れ感想文

この「芋粥」は。
夢は夢を見ている時が幸福で。
いざ。夢が叶うというその瞬間に急に虚しさを感じてしまう。
そんな人の心のおかしさを描いたのでしょう。

あんなに腹いっぱいの芋粥を食べたいと夢を見ていたのに。
いざ、食べきれないほどの芋粥を目の前に「さぁさぁたらふく食べなさい」と言われると、
何故か食欲が起きないという、不思議な人間の心情を描いたものでしょう。

きっとそれが中学生の国語の授業の正解でしょう。


はい。
なんとなくわかります。
でも、ホントにそんなつまらない感想でいいのでしょうか?

僕がこの芋粥に食欲が湧かなくなった状態を例えるなら
好きで好きでたまらない女性と。
やっとの思いでベットインした時に。
僕がブラジャーのファスナーを外す前に、彼女の方が率先して堂々とおっぱいをポロリンされた時の
「あれ?」という拍子抜けしたような。
「おい。待てよ!」という「こちらにも心の準備があるんだ!」という戸惑いのような。
「場馴れしすぎだろ!」という「おっ。これ主導権とられるパターン?」という不安のような。
そんな気持ちに似ているのかもしれません。

※先に言いましたが、今回は「汚れ感想文」となりそうです。

それでもそれが夢であったのであったのであれば、そのおっぱいを芋粥の如く吸いつく。それが男の本望でしょう。

※もう一度いいます。今回は「汚れ感想文」となりそうです。

自分が外すはずであったブラジャーのファスナーを先に外されただけで、
しなーーんとなるなど、この上ない男の恥あり。
なんとかその戸惑いを隠して、自分を奮い立たせるのが男でしょう。
がんばれ~~~!

※ごめんなさい。このくらいにしておきます。


とにもかくにも、五位も無理してでも旨そうに腹いっぱいに芋粥を食べつくす。それが男でありましょう。
しかし、五位は意気地なく芋粥を堪能する事が出来なかった。
つまりは、そういう男だから馬鹿にされるんだよ。
僕はこの「芋粥」にそんな教訓をみるのです。
勘違いしないでください。
けして僕はイジメを肯定しているのではないのです。
しかし。自分の人生をどう生きるかは自分次第だと強く思う僕もいる事は確かです。

男なら夢を見ろ!
その夢を掴む時には狂うぐらいにその夢を貪りつくせ!
僕はこの「芋粥」にそんな教訓をみるのです。


③まとめ


中学生の国語の先生がいう正解だけが正解じゃない。
正解などいくらでもあり、正解など一つもない。
少なくとも、誰かの正解と同じで安心しているなんて。
つまらん。
偉人や成功者の言葉よりダメなオッサンの言葉を。

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