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呼吸するヒジ。ボディスキャン瞑想のこと。

前回ボディスキャン瞑想のことを書いたので、昨晩、私もじっくりボディスキャン瞑想に取り組んでみました。

私には今、カラダの数か所に慢性的な痛みがあります。

これは親から受け継いだ(遺伝)と思われる関節炎なのですが、最近は肘の痛みが特に気になっていましたので、肘を意識して瞑想を15分おこないました。

ジョン・カバットジンさんの本を教科書とするならば所要時間は45分くらいおこなうとあるのですが、最初から長時間の瞑想には無理がありますし、時間を取れない人も多いと思いますので、全身のボディスキャン瞑想でなければ10分くらいでもよいと思います。

※カバットジンさんの本はこちら。


昨日、私が行ったボディスキャン瞑想の手順を書きますので、簡単なイメージを掴んでいただければ…と思います。

この手順で、お好きな体の部位でお試しください。

① あおむけでも、あぐら座でも(私はあぐら座でやりました)、リラックスできる姿勢をつくり、カラダの余計な力を抜く。

② 目を閉じて、最初は呼吸に集中する。

※呼吸法については前の記事をご参考に。

③頭のてっぺんに「クジラが潮を吹く穴」が出来たとイメージして、清浄でエネルギーに満ちた空気キラキラがその頭のてっぺんから(吸う息と共に)すーっと体の中に入ってくるイメージをする。

③ その頭のてっぺんから入ってきた空気が体の内部を通って、(私の場合は痛む)右ヒジから抜けていく。

つまり、痛みのあるヒジの部分から息をゆっくり吐いているイメージ。

④ 次は吸う息も右ヒジの痛む部分から入って、体の内部を通って、頭のてっぺんから出て行くイメージ(吐く息)。

⑤ 頭のてっぺんと痛みのある右ヒジだけに意識を集中して、これを繰り返す。(頭のてっぺんとヒジで呼吸しているイメージでね)途中で意識が別のことに逸れたら、気づいて戻る。

⑥ 終えたら、しばらくの間じっとして、終えた後の感覚を味わう。

右ヒジのボディスキャン瞑想を終えてみて、最初に感じたのは「痛むのに、日常的に右ヒジを酷使していたな…」という反省の想い。

それから、体全体がヒジと一体化したような不思議な感覚。

痛みがどうなったか…という効果についての判断はせず、ただ、その感覚に注意を向け、味わう。

自分がどう感じたかを知ろうと意識する。

それだけでボディスキャン瞑想が「出来た」ことになります。

難しく考えずに、まるで体全体で呼吸しているみたいな感覚が味わえるようになるまで続けてみてくださいね。

こんなふうに書いていくと、まるでスピリチュアルか宗教的儀式みたいに思う人もいるかと想像するんですが…

私が参考にしている本の著書、J・カバットジンさんはマサチューセッツ工科大学医学部の分子生物学の名誉教授。

脳科学的、免疫学的なエビデンスも揃いつつある分野で、そのプログラムはアメリカで広まり、不安、うつ、慢性疼痛改善などで効果を上げているそうです。

邪悪な新興宗教か何かにとり込まれてしまう懼れはありませんので、安心して取り組んでみてくださいね!

人間の体には未だ解明されていない不思議がたくさんあって、この瞑想の効果もその中のひとつかもしれません。

そういえば…「せかいの不思議」っていう本が小学生の頃大好きで、図書館から繰り返し借りては読みふけりましたっけ。

(調べてみたら…。新版があるんですねー。)

不思議の内容が少し変わっているようだ!

そりゃ半世紀も前の不思議は解明されてるんだろーしね。

人体の不思議を感じつつ、瞑想に取り組んでみてくださいませ。


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