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記憶の宝石箱 2019Ver.

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一ページに、好きと大好きと宝物と宝石を詰め込んだような、そんな心に響いた記事たちを、まとめたいと思いました。偏るかもしれません。偏見かもしれません。独断も主観もありますが、それで… もっと読む
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2019年3月の記事一覧

15頁「SNSで死なないで」

Ⅰ みんな「誰か」になりたいだけで 自分の身の回り以外の世界を覗こうとする フォロワーが山ほどいたり その力でお金を稼いでいたり 会社という枠組みにとらわれずに自由に仕事をしているように見えて 有名人同士で交流をしたりしている 質問箱をおけばたくさんの質問が来て それに雑誌のインタビューばりに答えている姿はまるで芸能人 転がっている夢は触れられないから重さが図れなくて 持て余した手で心が空いてどこかへ行こうとしてしまう 世界のどこかで夢が誰かを追い詰めているのかも しれな

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14頁「展示をする、その理由」

夜が深まるにつれて ぼくはひとりになっていく 生まれた時と 眠る時の静けさが重なっていく 命と一つになる時間の静けさは ひとりでないと分からない だから 孤独と夜は似ている 孤独と静寂は似ている 自分の心 海の底で 海を漂う 誰かの声 世界のいたる場所で 孤独を歌う 冷え切った心にそっと触れた気がした 誰かの日常が ぼくの明日を支えてくれる そんな瞬間は確かにあった 生きることは地獄だと思う それはもうずっとぼくの中にあった ただそこにいることが許されないような

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13頁「まえをあるいてね、うしろにいるからね」

持て余した手を繋いで どこに行くのも一緒  言葉がなくても大丈夫 体温ですべて伝わるよ 前を歩くからついてきてね と思ったらいつだって私の前を歩くのは君たちだった いつも先を行くから私の方が聞いてばかり 仕方ないかな? 仕方ないね。 「これがいいと思ってるけど、どれがいい?」 「え?こっちじゃないの?」 「あっちかなー」 「あ、やっぱりこっちでいいかな?」 「どっちに行くのー?」 「右だよー!」 「あ、やっぱり左かも!」 道はたくさんあるね 君たちの一番好きな道を

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