5 29 詩集 思想詩集 リバイバル おまけトーク(自分へのご褒美)
詩集 百花繚乱
「睡蓮」
湖の旅人にして吟遊詩人
河の花嫁にして死への使い
海の薔薇にして白鳥の花
天国への階段に佇む裁きの芳り
太陽の口づけにより目覚め 湖に抱擁されて眠る
なぜ水の上で眠るのか
地に足をつけずに世界を漂流することを選んだのか
水が裏切らないとどうして信じられるのか
何も持たずに生きることが恐くはないのか
きっと信じているのだろう
この世界が裏切らないことを
水という形無き世界に身を委ねたのだろう
清らかな空のような 純白の絹のような
在り方は世界へ