大野 弘紀

詩人https://goldenslumber02.wixsite.com/mysit…

マガジン

  • 詩の作成日記

  • 音楽の軌跡

    出会ったサウンドトラックにレビューを。 お気に入りのジュークボックスに言葉を。 日常に寄り添う音楽たちは生活の伴奏者。 出会った順に、少しずつ、言葉にしていきます。 別名、言葉の自己研鑽。

  • 書籍の記録

    出会った書籍にレビューを。 お気に入りの言葉に感情を。 人生に寄り添う言葉たちは生活の画家。 ここから少しずつ、読み終わった順に、言葉にしていきます。 別名、言葉の自己研鑽。

  • 作詩の風景

    作った詩をダウンロードして手軽に読めるようにまとめていきます。

  • それは手紙。そしてうた。その、詩。(返答詩集)

    これは 誰かに届けようと思った 手紙のような どこか 遠い人にいる 会ったこともない でも どこかにいるかもしれない そんな 人へ

最近の記事

5 4 詩集 思想詩集 返答詩集 おまけトーク(自分の正体)

詩集 百花繚乱 「連翹(れんぎょう)」 伸びた枝は伸べた手のよう 広げる花は羽根のよう 金色の蝶々が幾千も留まっているのか 風が呼べば一斉に飛び立ってしまうのだろうか 花々を手向けに 飛び立つ空に希望を 彼方に散る羽は 誰かの手に届くだろうか いつか願いは実るだろうか 思想詩集 夢を探して 「進むために 失ったもの」 夢を描いて歩んでいた 明日を探して歌を口ずさむ 出逢ったものが歌詞になる 日記のような 即興のような 精一杯の歌 彼方の星のように 届かなくても

    • 5 3 詩集 思想詩集 返答詩集 おまけトーク(CDは多ければいいってもんじゃない)

      詩集 百花繚乱 「桃」 梅のような気品を備え 桜のように美しく咲き誇る 桃源郷と謳われた楽園には 桃のような赤い花が幾百と咲き乱れるのか 花の宴が謳歌する時 世界を楽園に変えるのか 思想詩集 夢を探して 「進む理由」 進む理由は一つあればいい 心の奥底に秘めて 何度でも思い出せばいい 今歩いている道も 自分であることも 好きでいたい ただ生きているこの瞬間が 目に映るものたちが 触れている世界が なんだか嬉しくて 夢を見るように 夢の中に 生きていたい 返

      • 5 2 詩集 思想詩集 返答詩集 おまけトーク(もやもやしてるーん)

        詩集 百花繚乱 「梅」 雪のように零れ 衣のように舞う 雨を呼ぶ唄 風に揺れる紅と白が描く小波 雨を呼び寄せ 凛として空を仰ぐ 雫に打たれていても 波のように揺れながら 厳かにも美を求め 肌のような赤みと絹のような白さは 艶めかしい女性のようで 華という言葉は彼女のために産まれたのか 思想詩集 夢を探して 「夢を探して」 夢を探して旅に出よう 出逢うものたちに輝きと彩りを見つけて 降り注ぎ移ろい変わる世界を見つめて 胸が高鳴る瞬間は恋のようで 生きている時を

        • 5 1 詩集 日記詩集 返答詩集  おまけトーク(新しい季節へ)

          詩集 百花繚乱 「桜」 佇まいは女性のようで 散りゆく姿は涙のように 光のように 雨のように 溢れる心のように 春に散れば 地面に花片を敷き詰め 夏ならば若葉が踊り 秋ならば紅葉が彩り 冬ならば雪を纏い 白銀に灯るように 思想詩集 夢を探して 一章 ―夢を探して― 夢という宝石を 探す旅をしている 何に出会えるだろう 期待と不安を行き来して 喜びと痛みの狭間を揺れながら 出会いと別れを繰り返して進んでいく どんな道も 旅の途中 返答詩集 生きるための

        5 4 詩集 思想詩集 返答詩集 おまけトーク(自分の正体)

        • 5 3 詩集 思想詩集 返答詩集 おまけトーク(CDは多ければいいってもんじゃない)

        • 5 2 詩集 思想詩集 返答詩集 おまけトーク(もやもやしてるーん)

        • 5 1 詩集 日記詩集 返答詩集  おまけトーク(新しい季節へ)

        マガジン

        • 詩の作成日記
          947本
        • 音楽の軌跡
          183本
        • 書籍の記録
          110本
        • 作詩の風景
          3本
        • それは手紙。そしてうた。その、詩。(返答詩集)
          169本
        • poet_hand
          4本

        記事

          4 42 おまけトーク(励ましよりも共感)

          11 詩人は詠う 言葉を紡ぎ 一瞬を描き 一条の光を 握りしめて 伸べた指先のような光の先に 受け取った人が持っていく未来に 託すために 名もなき詩人は詩を描き続けるのだろう 詩を描くということ 祈るということ 生きるための祈りを 希望と呼んで

          4 42 おまけトーク(励ましよりも共感)

          4 41 おまけトーク(奇跡みたいな出会い)

          10 雲の隙間から月明りが射し込む 生きる勇気のように 出逢ってくれる虹のように 触れた奇跡のような どうしようもない哀しみが 言葉には表せない喜びが 混ざり合って 無音の滴となって 彼女の瞳から零れていく 詩人は歌声に背中を押されるように 人混みの中へと消えていく 夜は月明かりに抱かれていた

          4 41 おまけトーク(奇跡みたいな出会い)

          4 40 おまけトーク(辿り着いた普通)

          9 歌い人は次々と歌を紡いで生きることを謡う 歌声が紡ぐ風景に ようやく彼女は辿り着く 希望や出会えた温もりと哀しみや寂しさが 言の葉となって 音の符は調べを載せて桜のように散り 心の大地に降り注ぐ 朝陽のような勇気となり 星のような安らぎとなり 指先に触れた煌めきはどれも美しく 愛しくもかけがえのないものであり 夜の闇すらも光で彩っていく

          4 40 おまけトーク(辿り着いた普通)

          4 39 おまけトーク(誕生日)

          8 月が眩く光る 闇に捧げた祈りのように 雑踏と喧噪は濁流のようで 願いは届かない 彼女は自嘲気味に思う 自分は彷徨い人だと 海原で漂流し 行き先も分からない 徘徊するような足が止まったのは 歌声が聞こえたから 空を見上げて 影を見下ろし 果てを見通して 心の中の風景を詠うように 彼女は歌声に眼を閉じて 心が感じる風景に耳を澄ませてみる 安らかな風のように 心をささやかに通り 煌めく星が満天の光を放つように 優しく降り注ぐ 彼の歌声が胸を満たしていく 温かく

          4 39 おまけトーク(誕生日)

          4 38 おまけトーク(エモい花火大会)

          7 詩が生まれ出たきっかけを彼女は覚えていない 心が何かで溢れたのは突然のことで 圧倒的な現象だった 鳥が羽ばたくように 魚が泳ぐように 呼吸や鼓動が自然なように 心に産み落とされた 夜が明けて太陽が昇るように 陽が沈んで星が満ちるように 一列なりで描かれた境目無き空と海のように 境界無き水彩絵画のように 心が世界を描き出した 出逢いの高揚や喜びだけではなく 痛みや悲しみさえも 闇をもって輝きを放ち 言葉が心の中で確かな実感となって 自らの世界を彩る創造に 彼女は

          4 38 おまけトーク(エモい花火大会)

          4 37 おまけトーク(これは奇跡と言ってもいいんじゃないか)

          6 彼女が言葉に出会ったのが 全ての始まりだったのかもしれない 言葉はただの言語ではなかった 確かな手触りと温もり 彩りを伴って胸に迫り来るのだった 喜びは眩しいほどに 悲しみは痛むほどに 胸を覆った 他人との感覚のずれは年を重ねる程に明らかになっていく 彼女は言葉を知り 操れる頃から既に孤独だった

          4 37 おまけトーク(これは奇跡と言ってもいいんじゃないか)

          4 36 おまけトーク(自分と向き合う話)

          5 言葉を受け取った人は去り際に口々に賛辞を贈っていく 日溜まりのような温かいものが胸に射し込んだかのように 毎回決まって彼らが口にする たった一言が詩人に陰りを与える 称賛であるとしても「才能」という一言に 彼女は心のどこかで困惑してしまうのだった 彼女は一人で途方に暮れるように 困り果てたように 答えを求めるように 空を見上げる 進むべき道さえ見えず 立ち止まれば飲み込まれるような焦燥感の中を 歩むことしかできなかった 生きるために手にした産物は 果たして才能

          4 36 おまけトーク(自分と向き合う話)

          4 35 おまけトーク(足水革命:しようもない話)

          4 届いた喜びは光のように眩しいのに 足元に広がる影に飲み込まれていく 取り除くことも振り払うこともできず 深く暗い海に投げ込まれたかのように沈んでいく 軌跡を全て掻き消す光のように 夕暮れの後に訪れる闇のように 闇の中で言葉を探す旅路は 言葉がどれほど瞬いても すぐに影に暗転してしまう 手にした灯を頼りに 歩み続けた先に 溺れそうなほどの 深い孤独の彼方に 辿り着いた場所は 生きていくために 絶やすことのできない 詩であり 詩とは精神の呼吸だった

          4 35 おまけトーク(足水革命:しようもない話)

          4 34 おまけトーク(思い通りにならないことを楽しむ)

          3 彼女は心の中で言葉を並べては 書き出して眺めて 書き直すことを繰り返していた 有名になりたいわけでも 売れたいわけでもなかった 彼女にとって詩を描くことは生きることと同じだった 彼女は訪れる者を拒まず 去る者を呼び止めることもせずに 多くを語らず 声を聴き 言葉を紡ぐのだった 痛みと喜び 過去の苦しみと未来への期待に 耳を澄ませて 陽と風を静かに受け入れ 囁く木のように 舞い散る花片を愛でるように 言の葉を集めて 花束にするように 彼女の胸の内に瞬いた 光景と

          4 34 おまけトーク(思い通りにならないことを楽しむ)

          4 33 おまけトーク(自分の気持ちを伝えるということ)

          2 言葉とは誰もが持ち得るものであり 心臓が勝手に動くように 自然と呼吸をするように 身近に当たり前にある 彼女は言葉の海原に漕ぎ出し 道を紡いでいく 風のように流れ 星のように巡り 海のように返る 感じた色彩 想い描く風景 移ろいゆく記憶 宇宙を彷徨い 誰も知らない星を探すように 彼方の闇に 消えない温もりへと手を伸べる 落雷の後に残った焦げ後から花を咲かせるように 涙の雨から虹を奏でるように

          4 33 おまけトーク(自分の気持ちを伝えるということ)

          4 32 おまけトーク(温泉絶景)

          ―第四章― 詩人の歌 1 彼女は名も無き詠い人 日常から想いを綴り 心が奏でた歌を詠う 刃と木片で思い出を刻みつけるように キャンバスと絵の具で風景を彩るように ギターと声で歌を紡ぐように 彼女には描くべき色彩も 作るべき材料も 奏でられる楽器もない 紙と筆さえあれば全てを描く 言の葉という世界に託して 希望と絶望は光と闇のように廻り 喜びと哀しみは空と海のように巡り 夢と眠りは足下の花と彼方の星のように満ち 苦悩と信念は信じた道と報われない歩みが交差して 痛みと

          4 32 おまけトーク(温泉絶景)

          4 31 おまけトーク(研修ブレイクスルー)

          8 歌はどこへ行くのだろう 胸にしまった想いはどこに届くのだろう 彼は去っていく人たちの後ろ姿を見送って ギターをケースにしまう かけられた声に手が止まった 顔を上げると 絵画展で彼に注意をした女性が目の前にいた 彼女はさっきの歌について尋ねる 歌い人は答えるように 画家の絵に賛辞を贈った 彼女は不思議そうにもう一度尋ねる 自分の作品がそう見えたのかと 見えたというか…聞こえたというか… 彼の答えははっきりしなかった 言葉にするのはとても難しかった 誰もが空を見

          4 31 おまけトーク(研修ブレイクスルー)