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ターシャが思うこと、子供たちへ

絵本作家であり、ガーデニングで有名なターシャ・テューダーの語りを収めた本、『思うとおりに歩めばいいのよ』から引用します。

現代人は忙しすぎます。
夕方、ポーチのロッキングチェアに座って、
カモミールティーでも飲みながら、
ツグミが澄んだ声で鳴くのに耳を傾けてごらんなさい。
毎日の生活がもっと楽しくなりますよ。

実はターシャも都市生活を経験して、絵本作家、挿絵画家、児童文学作家として若い頃から活躍していました。

50代半ばでバーモント州の自然の多い土地に引っ越し、息子の力を借りて古い建築法で家を建て、造園をはじめました。この庭仕事が、日本ではとくに有名になっています。

クリスマスの準備は、六月頃からはじめます。
ミトン、ろうそく、人形の服、ソックス
ぬいぐるみなどを全部手作りするので、時間がかかるの。

丁寧な暮らしをしたターシャ一家です。
次の言葉は、子どもたちのことを考えて。

親が子どもにしてやれることで、とくに大切なのは、
子ども時代に楽しい思い出をたくさん作ってあげることです。

子どもの気持ちはちょっとしたことで楽しくなるものです。

子どもたちは「これまで、大変だったでしょう?」と言うけれど、
そんなことは全然ないわ。
わたしは人生をバケーションのように過ごしてきました。
毎日、一刻一刻を楽しんでね。

ターシャは90歳を超えるまで長生きしました。家族とつながりをもって晩年まで静かに活動的に暮らしたようです。


『ターシャの言葉 思うとおりに歩めばいいのよ』ターシャ・テューダー 、食野 雅子訳、KADOKAWA


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