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雲が太陽をくわえた瞬間

電車の中で、仕事のこと、人間関係のこと、考えなくてもいいようなこと、とっとと忘れた方が楽になるだろうこと、とにかくいろんなことが頭に浮かんでいた。放っておくと頭の中はいろんな考え事でいっぱいになってしまう。

電車を降りて空を見上げると、視界が開けた、空間がひろがった。雑念たちがあっけにとられたように動きを止めた。
無限に広がる青い空の一か所だけに雲が浮かんでいる。しばらく空を見ていた。

雲がワニのように口をあけて、太陽をくわえた。ふっ、なんか面白い。
いいもの見た。楽しくなってきた。

さっきまで心を占めていた心地よくない考え事は、楽しいことや面白いことを考えたとたん姿を消してしまった。

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