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強風と忘れたいことの浄化

もう済んだことなのにふと思い出した嫌な出来事。不快な感情は時間とともに薄れても、忘れてはいなかったってこと。もういまさら相手に反論もできないくらい時間がたったのに、自分だけがこうして思い出している。

ふっと吹けば飛んで行ってしまうような小さなことでも、吹き飛ばすたびに私のところに戻ってきてしまう。忘れようとするものは、忘れられたくないという意志をもちその場にとどまりたがるのかもしれない。

不快だった出来事のシーンを振り返る。
幽体離脱したみたいに、ちょっと上から相手と私のやりとりを観察する。
相手が感情的になった原因が見えたように思った。
言い返さず冷静な態度でいた自分を誇らしく思えた。

もうわかったからこのシーンは終わり。自分が主役の映画を撮るように、次の新しいシーンに進もう。
今日、ものすごいパワフルな強風が吹いている。私の中にたまった小さなしこりをいっきに浄化してくれるような気がした。

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