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意地悪な人の心理がみえてきたら

前の職場に、人を急かす、言葉がきつい、意地悪そうな目をした人がいた。その人にきつく叱られ、なかなか立ち直れずにいた人や、入社2日目で辞めた人もいる。
私も入社初日に、上司に頼まれた書類を探していた時に、そのきつい先輩から「人を待たせているんだから早くやりなさいよ」と言われ面くらった。仕事をせずに休んでいるとでも思ったのかもしれないが、言い方がきつすぎる。

職場に慣れてくるとわかってきた。その人は自分より社歴が浅い人に対してきつつくあたり、急かすということが。

相手ができる状況になかったり、まだ十分にできるスキルがないのに、急かしたり、できないことで叱るのは、意地悪だと思う。私には理解できなかった。どうしてそこまで意地悪になれるのか。

私はあんな風にはなりたくない、絶対ならない、そう強く思わせてくれたことは意地悪の効能といえるかもしれないが。

時々意地悪をされることはあったし、その度にへこみそうになることもあったが、その人が意地悪になってしまうのはなぜかを冷静に分析していたら、心にダメージを受けてもさほど落ち込まないようになっていった。

その意地悪な人は定年まであと数年、
「もう新しいことを覚えるのは億劫だわ」と言い、ある仕事を一人でかかえこみ、人に関与させなかった。若手スタッフがどんどん仕事を吸収して、仕事の幅を広げステップアップしていくのとは対照的に見えた。

そこで分析。
本人に自覚があるかわからないが、仕事への自信喪失、劣等感、疎外感、体力・気力の衰え、ばかにされたくないから威厳があるようにみせかける、相手を委縮させへこませることで得る優越感。
行動観察からいろんな分析ができたら、悲哀さえ感じてしまった。意地悪されてももう耐えようとさえ思うほど。相手の弱さを理解した上で、うまく距離を置いてつきあえればいいなと思った。

その人は神経痛やめまいに苦しんでいると言っていた。コンプレックスからくる意地悪が原因かどうかはわからないが、人の痛みを見るのは私もつらいから、早く良くなりますように、と祈っている。

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