太陽の恵みと虹色の光

人々の怖れを感じたせいか
春は一時身をひそめて
冬のような寒さが舞い戻った
「北風と太陽」の旅人のよう
必死に身構え守りに入った

大丈夫って思っていたけど
自分では気づかないうちに
暗いものをため込んでいた

今日の青空と暖かい陽気は
耐え忍んだことへのご褒美
雲一つない青空はキャンバス
思いのままに描けばいい

太陽が放つ暖かい輝く光で
内側にためこんでいたものが
じわじわと蒸発していった
じめじめしていた心の中を
スッキリさせてくれた

自分の心が解放された時
太陽の恵みは虹色に見える