年金、大丈夫!?①

年金問題を語る際、必ず出てくるのが「現役世代で何人の高齢者を支えるか」的な議論です。昔は現役世代6,7人で高齢者1人を支えていたのに対し、今は2人で1人を支えないといけない。将来的には現役世代の負担がもっと増える。やばいよねって感じです。このロジックが報道で当たり前のように語られるため、未納者も増えるわけですね。

しかし、このロジックって正しいのでしょうか。人口減少なんて早くからわかっていたわけだから、賦課方式の限界にもとっくに気づいたはずです。実はこのロジックには大きな問題点があります。

それは、人数だけで語られている点です。正しく議論するためには、人数に所得を掛けた「金額」で語られなければなりません。現役世代6,7人で高齢者1人を支えていた頃と、今では一人当たりの所得が異なります。つまり、この問題は人口減少のマイナス分を経済成長で埋め合わせすることが出来れば解決できる問題なのです。

「経済成長してないじゃん!」って議論はここでは置いといて笑、正しい議論のためには正しい知識が必要ですし、報道って雰囲気で語られることが多いため鵜呑みにすると危険ですね。

【参考図書】「年金問題」は嘘ばかり

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