国債ってやばい!?①

「国の借金」として表現される国債。日本の国債は既に1000兆円を超え、GDPの2倍以上の規模を誇ります。メディアでは、一人当たり○○万円の借金を抱えているような状況でとてもまずい、と論じられることが多く国民の不安を煽ります。

本当にそうなのか。ここで国債を正しく理解するために良い方法があります。それは、国債を「個人」の借金に置き換えるのではなく、「企業」に置き換えて考えるということです。

企業は経済活動のために借金を行います。日本を代表する企業であるソフトバンクグループの売上は、2019年度で5兆円に迫りますが、借金は10兆円をはるかに超えるそうです。しかし、これをもって「ソフトバンクはとんでもない会社だ!」という人はいません。もし、そんな方が大勢いれば株価はとっくに暴落していますし、そもそもそんなに借金できるはずがありません。ソフトバンクの借金は事業を行ううえで必要不可欠であると評価されているのです。

国債もこれに似ています。やばいやばいと言われながらも国債は、低金利で非常に安定しています。低金利なのは、国債に需要があり、日本が評価されているからとも言えます。

いったん戻ってソフトバンクを例に続けると、「借金が10兆円だから従業員一人当たりの借金は○○億円!」なんて聞いたことがありません。筋違いもいいところですね。

国債にもこのことが言えます。「国」と「個人」を紐づけて考えることに意味はありません。混同すれば本質を誤ることになります。

【参考図書】99%の日本人がわかっていない国債の真実

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