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とある妊婦の脳みそ【0】はじめに

毎日のように更新していたnoteをお休みして、はや7ヵ月ほどが経つ。

その間、何があったのかといえば。

妊娠がわかり、それとほぼ同時に流産のリスクが高いと指摘されて絶対安静になり、さらに重いつわりとのダブルパンチで、ただただ寝ていることしかできなかった数ヵ月。PCはおろかスマホ画面も見るだけで酔う日々。

安定期に入り、夏から秋にかけて出歩けるようになったのも束の間、10月末には、今度は早産のリスクがあるからと自宅安静に。

おかげでお腹の子はなんとかとどまってすくすく育ってくれている。それ自体はとてもありがたいことで、心から感謝している。

だけど、そろそろ。やっぱり、書きたい。

出産を目前に、そんな気持ちが、むくむくと。

妊婦って、おもしろいのだ。funnyじゃなくてinterestingの方の。約30年生きてきて、ずいぶんといろいろな旅もしたけれど、こんな経験は今までしたことがない。

妊娠して初めて強く捉えられた「生物である」という感覚、安静になって初めて気づくことができた世の中のこと、見えてきたものが、ちょっと哲学的なところから、とるにたらない日常のことまで、たくさんある。

この精度では、今しか書けない気がしている。

*  *  *

書きたいなぁと考えているのは、こんな感じ。おおいに変更の可能性があるので、その場合は随時こそっと更新しておきます。

■『とある妊婦の脳みそ』―もくじ―

【0】はじめに

【1】「宿る」という感覚―意志とは無関係に変わりゆく自分のカラダ

【2】大勢いるのに知られてない「安静妊婦」というポジション

【3】食いしん坊でもつわりにゃなるのね

【4】人はいつも自分の目線でしか世界を見られないものでして

【5】地味にツライ! 妊婦とマイナートラブル

【6】ごにょごにょ、どぅん! ぐるん! ぐいーーっ! ―妊婦と胎動

【7】そろそろ脳みそが溶けそうだった―妊婦ボケとウクレレ

【8】クックパッドの主婦モチベ引き上げ力のすごさを勝手に語るよ

【9】仕事がしたい、したすぎる―妊婦とクラウドソーシング

【10】甘いものをめぐる終わりなき闘い―妊婦と寒天とおから

【11】再び安静、でも今しかない!

【おまけ】入院前夜のつぶやき(2017.1.12追記)

*  *  *

なお、書き始めるにあたってひとつだけ確認しておきたいことは、このエッセイ(?)はあくまで、私ひとりの個人的な脳内記録だということだ。

すべては「とあるひとりの妊婦が感じたことの記録」であって、「すべての妊婦さんが感じること」を代表するものでは決してないことを、くどいくらいに前置きしておきたい。

というのも、周りの話をきくだけでも、妊娠生活というのは実に千差万別だからだ。

妊婦と一口に言えど、その状況はさまざま。同じように感じない方もたくさんいるだろうし、むしろ真逆に感じるという方もいるだろう。

私に書けることは、あくまで私自身の脳内で感じとれることだけ。その限界は越えられない。まぁ逆に考えれば、私の脳内でしか感じとれないこと、も含まれているのかもしれない。そしてまた、それはこのエッセイを書こうとする動機のひとつでもある。

*  *  *

ということで『とある妊婦の脳みそ』、開幕です。

お暇なかたはどうぞ、お茶とお菓子でも片手に「ふーん( ´_ゝ`)(もぐもぐ、ごくっ)」とゆるーく、おつきあいください。

自作の本づくりなど、これからの創作活動の資金にさせていただきます。ありがとうございます。