優しい人へ。 #誰かにささげる物語

世の中には優しい人がいる。自分より誰かのことを優先してしまうような人間がいる。そんな人たちに言いたい事がある。優しさは病だ。

優しい人はどうして他人に優しくするんだろう。誰かの幸せが自分の幸せ?自分の存在証明?嫌われたくないから?理由は様々なのだろう、自分には計り知れないけど。

でもさ、厳しい言い方をするとそれは"依存"なんじゃないかなと思う。その"誰か"は本当にあなたを幸せにしてくれているんだろうか。"誰か"からもらう幸せも大事だけど、自分のことは"自分"が幸せにできないといけない。そうしないと依存になってしまうから。

簡単に言うなよって思われてるかな。でも伝えたいんだ。『優しい人ほど傷つきやすい』って言うけど、自分は逆なんじゃないかなって思う。『傷つきやすい人ほど優しい』んじゃないかって。

『自分がされて嫌なことは人にしちゃいけません』誰もが教わったこと。だから傷つきやすい人は人を傷つける行為を嫌うのかな。誰かを傷つけるぐらいなら自分を殺すのかな。優しさはどう転んでもあなたの心を傷つける。

優しいってのは大事なことだ。でも"優しい人"と"都合がいい人"の境界線はどこにあるんだろうか。そもそも"優しい"ってなんなんだろうか。ふと頭によぎったこと。

それは最近読んだ本で学んだこと。"利他"は"しよう"と思ってできることじゃなく、思わず"してしまう"ことが”利他”なんだということ。だから相手にどう思われるかと考えている時点でそれは優しさじゃないのだ、極論。

そう考えると本当に優しい人なんてほとんどいない気もするし、全人類が優しい人のような気もする。誰もが優しくて優しくない。

優しい人はまず自分に一番優しくしてあげてほしい。だってその"誰か"より、あなたの方がよっぽど繊細で傷ついているのだから。

優しい人へ。いや、厳密には"優しいと言われる人"へ。あなたは幸せですか?胸を張って幸せだと言えますか?言えないんだとしたら一度自分を見つめ直してほしい。あなたは"優しさ"という病に侵されているかもしれない。でも大丈夫。その治療薬もまた、あなたが"あなた"に贈る優しさなのだ。

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