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【感想】90年代スクウェアのゲームを味わう

コロナのワクチンが国民に行き渡らないのに強行されるオリンピック。筆者は「オリンピック」という単語を聞くだけでどす黒い感情が噴き出してくる。

これは精神衛生上よくない、というわけで古き良き90年代スクウェアのゲームに現実逃避する事にした。以下感想。

『クロノ・トリガー』(1995、1999)
「人間の歴史に宇宙から来た何かが影響を与える」という90年代スクウェアのゲームで繰り返された宇宙考古学的なストーリー、その基盤のような作品。ラスボス戦で苦戦した。

『ファイナルファンタジーⅦ インターナショナル』(1997)
筆者にはゲームデザインの妙より、主人公クラウドとティファの過去に仕掛けられた「ある出来事」を巡るゴタゴタ、そこから起きる世界の破滅、というストーリーがノイズになり、あまり楽しめなかった。

『ゼノギアス』(1998)
ロボット、輪廻転生、難解な単語、ベットシーンという中二病という言葉がなかった時代に中二病をやってみせた作品。個人的に「恥ずかしながら好き」な作品。

『ファイナルファンタジータクティクス』(1997)
可愛いキャラクターが織りなすドロドロした人間ドラマというギャップが売りの作品。筆者はオカルト展開を減らして、グロテスクな政治劇をもっと強調してほしかった。

『サガフロンティア』(1997)
華やかな音楽と世界観は好みではあるが、複数の主人公がいるというゲームシステム上避けられない散漫なストーリーが辛い。

『ファイナルファンタジーⅧ』(1999)
「好きにな~る 好きにな~る」というヒロインの唖然とする台詞が象徴する、主人公とヒロインを無理矢理くっつけるためのストーリーに閉口した。ジャンクションという手間のかかるシステムもいただけない。

『パラサイト・イヴ』(1998)
エログロSFをスクウェアがジェームズ・キャメロン風に上手く料理した作品。私見ではゲームデザイン、ストーリー共に90年代スクウェアのゲームでは最も良質な部類と思われる。

個人的には『FFⅦ』『FFⅧ』が辛く、『ゼノギアス』と『パラサイト・イヴ』は楽しめた。
さて、オリンピックが終わるまで、次なる現実逃避先を探さねば…。