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『余剰生産、いい出産』 てくてく通信+🎈 #58

こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
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あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。


余剰生産

今年は、暖かい冬ですね。仙台は雨が降って、次の日暖かくなりました。このまま春が来るのでしょうか。皆さんの住んでいるところではどうですか?

今日は芸術がどうやってできるのかの話。

皆さんは日常の中で、ちょっとした嫌なことに出会ったり、いらいらすることに出会ったときにどうしますか?多くの人は家族に話したり、友達に話したりして乗り切るのではないかなと思います。

それがもっと大きな嫌なことだったり、いらいらだった場合はどうしますか?お風呂に入ったり、料理を作ったり、散歩に出たり、休んだりして乗り越えますよね。

芸術というのは、そういうネガティブな気持ちをもとにできています。ネガティブな気持ちがとてもたくさんたまったとき、それを外に出す方法として、作品という方法を取ります。時間をかけて熟成させた人は、よりポジティブなものを作品として提示するし、そうではない人は、どろどろな気持ちをどろどろなまま表します。ネガティブな気持ちを誰かが表現してくれることで、自分の気持ちも整理されるので、どろどろのまま出しても役に立つ場合もあります。

これを作家藤浩志さんは「よいうんち」と形容していました。私は赤ちゃんを産むようなことなので、「良い出産」だと思っています。余剰生産です。

「人間から出たもので人間がおぞましく思わないのは、赤ちゃんと涙だけだ」という表現が漫画家の吉野朔美さんの作品の中にありますが、赤ちゃんとして出産された作品は多くの人に受け入れられます。そして次の表現を生んでいきます。どろどろの表現は受け入れられるものとそうではないものがあります。人間が常に接しているストレスはこうやって、新しいものに変わる可能性を持っています。

先日、教室でお話ししていた時、若かったときは大丈夫だったけれど、自分の心にいらいらがたまりすぎて、満杯になりそうだとおっしゃった方がいらっしゃいます。そうでなくても、いらいらやストレスは、皆さんの中にたまっていくことではないかなと思います。それを、ひとつずつ、自分の外に上手に出して、他の人に渡すことで、日常はより心地よくなります。作品まで高めなくても、おいしい料理を作ることに変えたり、散歩をする原動力にしたり、お風呂に入って、汗にして流したり、いろんな工夫をすることができます。

社会に暮らしていれば、いらいらは必ず起きます。そして、心の容量は限られています。そうだとしたら、上手に排泄や生み出しをして、心のケアをしてくことで、周りにとっても、自分にとってもよい状況を生み出していくことができることを知っているといいです。

私は人生の前半にとても大変なことに出会ったので、これから絵を描いて、それを外に出していこうと思っています。描く過程には、仏像を彫りだすような、あるきまった進路があります。それは、自分の傷に向き合うことでもあり、とても痛い作業でもあるのですが、同時に、自分の傷を手放していき、よりよい自分になるためのプロセスでもあります。このメルマガも、そのいらいらを上手に手放していくことの一環です。

皆さんの趣味や日常の中には、きっとこのような、日常のストレスを上手に発散したり、熟成させたり、外に出したりするプロセスが入っていると思います。それは皆さんの余剰生産で、人生にとって必要なプロセスです。いつもポジティブなものを出せればいいですが、そうできない時もあるでしょう。そういう時は愚痴として、誰かにこぼすことも必要です。人間は、いつも、外の世界と自分の世界を、自分の心で上手に行き来しながら生きています。上手に自分の気持ちを外に出したり、外から刺激をもらったりしながら、循環させて、心の健康を保つことができるといいですね。

心が満杯になってしまうと、身体や心が壊れてしまいます。そうなる前に、上手に心の衛生を保つことを心掛けると、よりよい人間関係を結ぶのに役に立ちます。これは、よくダライラマ様がおっしゃっています。こうやって、自分を大事にすることは、相手を大事にすることにつながります。嫌なことが起きたら、本当に嫌だったのは何か、ちゃんと深く自分に聞いてあげて、理解してあげて、それが次に起きないように工夫して、起きてしまったいらいらは余剰生産として、どこかで発散して、次の場面に移っていけるといいです。

外国に行くと、言葉ができなくて、愚痴を言うというプロセスができなくなるので、心の排泄がうまくいかなくて、とても大変になります。そういうときも、友達と遊んだり、お風呂に入ったり、おいしいものを食べたり、自分で自分の気持ちを聞いたりして、上手に対処していく方法を考えられるといいです。創造する留学では、そういったプロセスも一緒にお手伝いしています。

皆さんの余剰生産は何ですか?ぜひ、教室でお話ししてください。楽しみにしています。


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編集後記

確定申告の書類を作っていました。以前、大学で経理を担当していた時は、ものすごく数字に強かったのですが、今は、そこそこです。でも、ぴったり数字があったときは、とても気持ちがよいです。申告書類をそろえて、これからの1年間の経理の段取りを整えるのは、とても気持ちの良い作業です。みなさんの得意な事務仕事は何ですか?教室で教えて下さい。

(初出:2020.2.1)



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#創造の仕組み #自分コミュニケーション #芸術 #余剰生産

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