『終わりを考える』 てくてく通信+🎈 #21
こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
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あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。
終わりを考える
猛暑がやってきましたね。うちの庭はハーブが暑さにやられて焦げてしまいましたが、皆さんは焦げていませんか?暑いときは無理をしないで、車に乗って、バスに乗って、歩く距離も減らして、食べるものも消化の良いものを食べて、身体を大事にしてください。
今日は終わりの話。
私は人生の中でこれはしまったなという経験を3回くらいしています。時に生命に関わる経験なので、まぁ痛かったなぁと思いながら、助けを得つつ立ち上がります。でも、失敗は悪いことばかりではなく、ひどく転べば転んだだけ、ちゃんと遠くを見て立ち上がれるようになります。
最後の失敗は2年半前。ああ、こりゃ本気でだめだな!と思いましたが、結果、起業して、絵を描いて、ずっと保留にしていたやりたいことを全部できる環境に設定しなおしました。その時、1年くらいかけて考えたのが、どう死にたいかということについて。場所や死に方、どういう人に囲まれて、あるいは、囲まれないで、どういう時期に何をしてからなど、いろいろ考えました。
昔から、仙台にしかも、川のそばに住みたかったので、そのことを追求していったら、そこで死にたいということになりました。できれば家族がいて、縁側があって、猫がいたらいいと思いました。看取り看護という職業をやっている人のブログにも行きついて、どんなにお金がなくても、意思があれば、自分の家で死ねるということも学びました。そのためには医師を含めて、看取りをしてくれる体制が必要だということも。
具体的に思い描けば描くだけ、生きていることがリアルになってきました。本棚にある本は、あと40年の間に読んでしまわなければよめないとか、ノルウェーに行ってホスト両親に会えるの後多くても1回か2回とか、タイに行きたいなら、若いうちに!とか、やりたいことがどんどん増えていったのです。
できないこと、したくないことで囲まれていた私の意識は、終わりを考えることで、がぜん元気を出し始めました。だって、いつかは終わってしまうのです。人生は。だとしたら、やりたいことを全部やっていったらいいではないですか。それが、例えば、今、チャイを飲むことであっても、家を建てることであっても、猫を飼うことであっても。手と足と身体と頭があるのです。動いてやってみればいい。
同時に、ちゃんと死ぬことを考え始めて、仕事の仕方も変わりました。新しいことを始めるなら、それをどうやって終わらせるか考えながら始める。そういう考え方になりました。新規事業は楽しそうで儲かりそうでいいです。でも、それで何がしたいの?どうやってそれを終わらせるの?私が死んだあとフォローができないその仕事が残ったとして、それは時間に耐えうる仕事なの?そういうことを考えて作る仕事は、瞬間的に楽しいものではなく、長い時間耐えうるものを生み出します。例えれば、コンビニ商品を作っているのではなく、畑を耕し、森に木を植えているみたいなものです。
終わりを考えながら、何かを始めるというのは、実はビジネスを学んでいると、たまにでてくる言葉です。タスクを誰かにお願いするときも、終わりを想像しながら、お願いするとうまくいくとか、商品の開発も開発の終わりを想像しながらやるとうまくいくとか、言います。実際にやってみるとそうだなと思います。始まったら終わるのです。人生と同じように。どんな関係も、どんな仕事も、どんな楽しいことも、嫌なことも。終わりが想像できたら、充実してきます。たくさんのことに手を付けるよりも、たくさんのお客様に会うよりも、ひとつひとつの、一人一人の質を丁寧に上げて、形のいい終わりを心の中に、ならべて、人生を終わらせたいと思います。それが、私の一つの夢です。
みなさんも、終わりについて、ぜひ考えてみてください。
ちょっとしたおすすめ
パトリス・ジュリアンさんのラタトュウユ
夏といえば野菜。
野菜といえば、ラタトュウユですが、一番シンプルでおいしいのが、
ジュリアンさんの教えるラタトュウユ。これに載っています。
お便りコーナー
友人であるAさんからご質問をいただきましたので、お答えします。
Q. どうしてそんなにぶれないの?
A. したいことがはっきりあるからです。
今となっては、先に書いたように人生は短い!ととっても思うので、
なるべく体力と時間を無駄にしないで、本当にしたいことを
この体と頭でしたいと思うので、
ちょっと失敗しても、すぐ、ノートを見て元に戻れるから、
ぶれないんですよ。人生の目的がはっきりしているのです。
こんな風にディープなことから、小さなことまで、
ただともこに質問があったら、お知らせください。
シェアしますよ!
編集後記
焦げてしまったハーブ園を見て悲しくなっています。調子が悪かったから、ぜんぶ世話はできなかったのだ。ごめんなさい。とおもいます。
気を取り直して、余裕ができたら少し買ってきて植え替えようと思います。庭は毎日の楽しみです。
(初出:2018.7.28)
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