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『One step at a time: ひとつずつ進める』 てくてく通信+🎈 #63

こんにちは、英会話Oneのただともこです。読む瞑想マガジンへようこそ。
今月のテーマはこちら。
あなたの毎日の底に静かで気持ちのいい音楽が流れますように。


One step at a time

今年の桜はいつになく、とてもきれいだったように思います。桜の季節も過ぎ、だんだん春本番です。皆さんのところはどんなですか?

今日は、物事を進めるときのヒント。

私は10年以上、ローリーというアメリカ人の元上司で、友人であり、ビジネスパートナーに、書く英語を習っています。書く英語はたくさんのルールがあって、それを全部覚えきれないので、何回も同じ失敗します。ローリーはとても根気よく、何回も私がする間違いを直してくれます。おかげさまで、今、私はアカデミックな論文は書けませんが、基本的な英語の書き方のノウハウは判るになりました。そして、それを皆さんにお伝えできるようになりました。

その10年のプロセスの中で、何回もローリーに言われた言葉があります。それは”One step at a time”です。直訳すると「一回にひとつのことを」です。

何回も同じ間違いをして、躓く私が、自分を嘆いて、「また間違えてごめんなさい」と言ったり、すごく遠い目標を立てて、すごくたくさんのことをやりたいのだと告げたりしたときも、”One step at a time”と言って、あんまり頑張りすぎないででもなだらかに継続できるように支援してくれました。

これは、いろんな場面で応用が利きます。先週、号外をアナウンスしました。号外では、ほとんど触れませんでしたが、オンラインレッスンに移行するにあたって、私はとっても迷いました。なぜなら、実際に会ってレッスンをすることが私のレッスンの醍醐味だと思っていたからです。それがなくなったら、私も皆さんもどんなに寂しいだろうと思いました。だから、いっそ政府が方針を決めてくれたら、迷わずできるのにと思いました。なんで決めてくれないんだろうといらだったし、私の事業の先行きもとっても不透明で、とても不安でした。これまでのプランは使えません。どうしようと思いました。

その時、One step at a timeという言葉を思い出しました。不安は山のように大きくて、身体は痛いし、よく眠れません。でも、そんな大きな不安とは別に、実際にできることはもっとシンプルなことじゃないかなと思って、ひとつずつのプロセスに形をつけ始めました。まずは、木曜日の最初のお客様にオンラインでやりたいのですけどどうですか?とメールをすることから始めました。そして、オンラインの設備をそろえ、皆さんの環境を整える準備をし、ひとつずつ、ひとつずつ、ゆっくり進んでいきました。そしたら、皆さんとっても理解を示してくださり、オンラインレッスンはとても楽しいものになりました。そして、何より、私が皆さんを感染させる心配がなくなったので、とってもほっとしたのです。

皆さんが、仕事やプライベートで、何かとても大きな課題を抱えて、びっくりしたり、不安になったり、どきどきしたりしているとき、一歩下がって、じゃぁ何が今できるか、一つずつ書き出してみるといいです。「千里の道も一歩から」というのは、本当なのです。とても大きな課題も、まずひとつずつ目の前のことをきちんとやっていくと、ちゃんと道は開けてきます。
ミヒャエル・エンデの物語「モモ」のなかでも、掃除夫のベッポが、以下のように言っています。

「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」
またひとやすみして、考えこみ、それから、
「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃダメなんだ。」
そしてまた長い休みをとってから、
「ひょっと気がついたときには、一歩一歩すすんできた道路がぜんぶおわっとる。どうやってやりとげたかは、じぶんでもわからんし、息もきれてない。」
ベッポはひとりうなずいて、こうむすびます。
「これがだいじなんだ。」

ミヒャエル・エンデ『モモ』 p.48

これは、なにかをやり遂げようとするときの、とても大事な考えだと私は思います。英会話も一歩一歩楽しく進んでいくと、遠くのゴールにいつの間にかたどり着けると思います。生きていくことも、たぶんこのようにゆっくり進んでいくものなのだと思います。そうであってほしいと思うし、そうでありたいと私は思います。それを考えるには、とってもせわしない毎日を送っているので、ときどき、ベッポの言葉を思い出したいと思います。

皆さんの毎日や、一歩は何ですか?仕事でもプライベートでもいいです。ぜひ、教室で教えてください。楽しみにしています。


ちょっとしたおすすめ

お弁当
私はもともと家で過ごすことが大好きなので、
家で、お気に入りのお店のお弁当が食べられる昨今は
本当に至福です。
いくつか、大町、春日町、八幡、北仙台などのお店のお弁当を紹介します。

くまと文鳥
八幡にあるカフェです。
ランチボックスはその日のメニューの中から電話した時にまだあるものを選べます。私はとってもよく利用させてもらっています。おいしいのです。丁寧に心を込めて作ってあるので、心が温まります。そして、飽きません。おうちご飯に飽きたら、ぜひ、外ご飯を家で食べてください。
電話:022-341-0849

カフェソヨ
ソヨのご飯はとってもたくさんの繊細な味がします。うちから少し遠いので、なかなかいくことはできませんが、泳いだ後に食べると身体がとっても喜んでいることが判るご飯です。そんなソヨのご飯がお弁当になりました。ぜひどうぞ。お茶も、そよ玉(練り菓子)もテイクアウトできます。そんな日が来るなんて、なんてすごいんでしょう。
電話:022-272-0729

Soul tree
事務所(春日町)のご近所さんです。とっても丁寧に作った、自然食のご飯を提供しています。おいしい匂いがたくさんします。お弁当もできました。1000円。おかずだけもできます。タッパーを持ってきてくださいとのことです。10分程度あると用意できます。お電話くださると早いです。
電話:090-2881-7727

アリョンカ
大町のスラブ料理屋さんです。この間初めて食べました。とってもシンプルなご飯の味がします。ジャガイモのマッシュがとってもおいしかったです。週替わりでメニューを作っています。お電話してから来てくださいとのことです。880円スープ付きか660円。
電話:090-9035-0626

ニコモ
八幡のスープカフェです。今週のスープがテイクアウトできます。とっても優しい味です。朝早くから仕込んで、出来上がっています。野菜が一杯取れます。いつも食べられない野菜をたくさんとることができます。ちょっと疲れた時にどうぞ。
電話:022-796-6217

お店の人たちには、少しでも応援できるように、行った気持ちになるチケットの販売もお願いしたいです。いつもの2倍くらいの値段で、今行った気持ちになって、また将来もいけるお店チケット。そして、お店のBGMを家で聞けたらとっても嬉しいです。この小さなお店たちが作っている私の世界の要素はとても大きいのです。大事です。どうか、みなさんも私もお店を続けていけますように。


編集後記

オンラインレッスンゆっくり進めています。接続が悪い状態だったり、環境が整わなかったり、試行錯誤です。皆さんのご協力感謝します。新しい時代が来るなと感じています。お店も良いものしか残らないし、買う側としても、本当に残って欲しいものにお金を払わないと(映画館とか本屋さんとかカフェとか居酒屋とか)、本当に心地のいい場所が自分たちの土地からなくなってしまう時代だなと思います。私もよりよいものを提供できるように、丁寧に、整えていきたいと思います。図書館とかカフェが開いてないことがほとんど引きこもりの私にとってもこんなにダメージが大きいものとは実感できませんでした。カフェの皆さん、図書館の皆さん、改めて、ありがとうございます。

(初出:2020.4.18)



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