ADHDと診断されたお話。(後編)

(中編の続き)

ADHDの診断が出て思うこと。

矛盾するようですが、まず最初は、

罪悪感

でした。


え、今まで曲がりになりにも一応ちゃんと生きてこれた自分が診断されて良いの?
という気持ちでした。

自分で受診しに行ったクセに。笑


本当に苦しんで苦しんで、死にたいと思うまで思い詰めてADHDの診断を貰いに行ったのに、診断が出なかった、というケースも聞いたことがあります。


“多動型”のひどい子供は、授業中10分もじっとしていられなくて教室を出て行ってしまう、などの話もお医者さんの先生から聞きました。

自分で生活リズムが完全に制御できない、基本的な生活すら難しいというケースもあると聞きました。


そんな中、自分は周りの手助けはありながらも、ちゃんと学校生活を送ってきたし、1.2回生の頃はほぼ週5で1限も起きて、生活リズムの自己管理もして、単位もほぼフル単で取って、課題もある程度こなしていました。

金銭管理もきちんとしています(むしろケチ)


こう言っては申し訳ないですが、僕よりもだいぶ自己管理できてない大学生をたくさん知ってます(笑)


大学生がある程度ダラけるのは、まぁ一般的だとしても、ネットで見る、僕よりももっと苦しんでいるのではないか、と思われる人々を差し置いて僕が診断されてしまう。


そして、今まで僕は恐らく、極力苦手なことを避けてきました。

本当に真正面から向き合ったら、本当にできないことなのかな、とも思いました。


当然ながら、他人に成り代わったことはないので、人と比べて自分がどうなのか、などもわかりません。
本当に人と比べて自分が診断を受けるほどなのか。


しかし、バイトで困ってたことは事実だし、小学校の頃忘れ物しまくってたのも事実。(めちゃくちゃ怖い先生だったのに)


そして、ちゃんと知能テストに全力で挑んで、その結果先生に診断出すよと言われている。

でもなんとなく複雑な気持ちでした。


努力してもどうにもならないのが障害だと聞いたこともありますが、

正直なことを言うと、できないこと、わからないことって、なんでできないのか自分にはわからない。
もしわかれば“できない”となる前に無意識に自分で対策してできるようになってるはず。

そのわからないことに対して、自分が努力をしているのかもわからないし、努力の仕方もわからないんですよね。


気がついたらわからなくなってる。できない状況になってる。

だから“避ける”ことがまぁ工夫と言っちゃ工夫でもある。



中編で書きましたが、僕は多分グレーゾーンです。ADHDとしてはずっと軽度だと思うし、今まで普通に生きてきたから、多分この先も人々と変わらず、普通に生きていくんだと思います。

日常で特に配慮とかいらないです。
今まで普通に生きてきたので。

途端に障害者ヅラするのも違うと思うし。


最後にこの文章で一番書きたかったことなんですけど、

自分もそうかな、って思う人は是非みんな一度検査受けて欲しいんですよね。


知能テスト、心理テストでほんとに細かく自分の特徴がわかるので、発達障害があるかないか、診断が出るか出ないか関係なく、生きづらい人の何かしらの役に立つと思う。
そう思ってちょっと詳しく検査のこととかも書きました。


正直、僕の周りにも発達障害じゃないかなって人、いたりするんですよね。

それは悪い意味じゃなくて、
ちゃんと受診したら診断が出ます。
然るべき支援が受けられたり、“精神障害者福祉支援手帳”というものを取得すれば、様々な公的サービスが受けられたりします。

薬剤治療もあります。

精神障害者というと仰々しい名前ですが、段階があって、一番軽い手帳は意外に取得してる人も結構います。

ちなみに僕の知り合いで手帳取得してる人は、自ら
「どうもガ○ジでーす⭐︎」と明るく言ってます。笑もちろんそれは自ら言うから許されるものですけど。笑

そんなにマイナスなものではないかなと思います。

ちなみに申請にはマイナンバーが必要だそうですが、僕の場合、思い出してみるとだいぶ前にマイナンバーカード失くしてそのままでした。(さすがADHD)

まぁ僕がそんなこと言うまでもなく、既にちゃんとそういう診断を受けてる人もいるのかもしれないけど。


最後に、僕はわざわざこんな文章書いてるくらいなので、このことを隠す気は全くないし、触れてほしくないわけでも全くないです。(言いふらす気もありませんが)

全然この話題振ってくれて大丈夫ですし、何ならいじってくれても大丈夫です。
それなりにノリツッコミさせて頂きます(面白いかどうかは別にして笑)


まぁ自ら自虐ネタにすると、“お前ら配慮しろよ”みたいな圧になる可能性が高いので、それはしませんけど。笑


どこかの誰かのお役に立てれば嬉しいです。



追記
僕自身、この診断をもらうこと自体には全く抵抗がなかったし、この文章を書き始めたときも、明るくライトな感じでいこう、と思ってたのですが、

いざ最初の前編を公開するのは、ものすごく勇気がいりました。

発達障害などに対して、差別も何もないつもりでしたが、いざ自分がその立場であることを発信するとなると、途端に怖くなって“恥ずかしい”という感情が出たのかもしれません。本音として。

それも含めて、自分自身もっと勉強していかないといけないなぁと思いました。
まず自分自身がしっかり理解していないと。







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