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文化の発信地、百貨店から新しいワインの愉しみ方を【#大人のシェアハピネス時間】

こんにちは!「ポキトモ」note編集部です。

みなさん、『ポッキー大人の琥珀』『ポッキー女神のルビー』という商品はご存知でしょうか?
お酒と愉しむ、大人のポッキーというコンセプトのもと2015年に開発された商品で、一部店頭やオンラインショップ限定で販売しています。

もっとたくさんの方に、ポッキー×お酒のマリアージュの愉しみ方を知っていただきたい。そして、そんなマリアージュを愉しむ、ちょっと大人なシェアハピネス時間をもっと盛り上げたい。そんな想いから、この度、お酒の愉しみ方に対して熱い想いを持つ方々をお迎えし、お酒を交えた大人のシェアハピネスについてみんなで語り合う企画『#大人のシェアハピネス時間』を始めることにしました。

第1回にご登場いただくのは、伊勢丹浦和店にて和洋酒のバイヤーをされている星雄太さん。
本日より伊勢丹浦和店で開催している『第12回ワインフェスティバル(以下、ワインフェス)』について、どんな想いが込められたイベントなのかを伺いながら、「ワイン」とその愉しみ方や、お客さまに対する星さんの想いを語っていただきました。

星さんイチ押しのワインや、おすすめのポッキー女神のルビーの愉しみ方もご紹介した、盛りだくさんの内容です!

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伊勢丹浦和店/星 雄太さん

新しい切り口でのワインの選び方を提供する

—早速ですが、ワインフェスについて、概要を教えていただけますか?

星さん:ワインフェスは2015年から実施している催事で、もともと私が立ち上げました。役割としては、ワインを通じた「文化の発信」と「高感度で上質の嗜好を求めるお客さまへのアプローチ」と考えています。
ワインフェスには世界各国の美味しい、楽しいワインが集まっています。ワインが好きなお客さまや、ワインに興味があるお客さまに、その時に出会えるワインを是非買っていただきたいです。加えて、催事には販売スキルの高いスタイリスト(販売員)が集まっていますので、その接客を楽しんでいただきたい、と考えています。

—「世界各国の美味しい、楽しいワインが集まっている」ということですが、どのくらいの種類のワインがあるのでしょうか?

星さん:ワインの種類はブランド数で言うと150以上、合計で400種類以上のワインをそろえています。
今回は国・地域別では集めておらず、別の切り口で選定し、少し絞って10ヵ国のワインを取り揃えました。

—別の切り口、といいますと?

星さん:今回のワインフェスは、~ワインからサステナビリティを考える#think good~というサブタイトルを設けています。
これまでの多くの百貨店でのワイン催事は、国や、地域、味にフォーカスされてきました。今回は、そこではなく「生産者の配慮」に焦点を当てることによって、別視点での選び方の提案や、新しい価値提供をしたいと考えています。

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—なるほど、「サステナビリティ」や「生産者の配慮」が新しい切り口なのですね。

星さん:はい。実は、この切り口での提案は去年ぐらいから温めていて、どこかのタイミングで実施したいと思っていました。
コロナ禍で、世の中の関心ごとがどういったところに向かっているのだろうか?と考えたときに、自分を取り巻く環境、世の中全体の環境などさまざまな「環境」に視点が向いているのではないかと感じ、このキーワードを形にするタイミングではないかと考えたんです。

—確かに、サステナビリティといった言葉はよく目にするようになりましたよね。

星さん:私には幼稚園児の子供がいるんですが、本屋さんなどに行くと、それくらいの年齢の子供でも読む事ができるサステナブル、SDGsといった絵本も見かけるようになりました。
ワイン業界でも、数年前からこのワードが露出し、「サステナブルワイン」といった言葉も見られるようになりましたが、百貨店としてこういった発信をしているところは見当たりませんでした。”文化の発信の場”である百貨店として、今回のテーマを打ち出すことで一石を投じたいという思いもありました。

—今回、ワインフェスの中で『ポッキー大人の琥珀』『ポッキー女神のルビー』も取り上げていただいていますが、どのような点に着目いただいたのでしょうか?

大人の琥珀女神のルビー

星さん:ポッキーについても、今回のテーマとリンクするかどうか?が議論に上がっていて。そんな中で、生産者の配慮という視点から、Glicoという企業や生産工場の取り組みを拝見しました。このポッキーを生産しているグリコマニュファクチャリングジャパン(株)北本工場が、地球温暖化対策の推進に優れている「優良大規模事業所(トップレベル事業所)」として埼玉県に認定されていたので、テーマにもぴったりで、更に県内企業同士の協業にも繋がると運命的な物も感じ、会場内で展開させていただく運びとなりました。

—なるほど、そういった背景があったのですね。今回、生産者の配慮が切り口となると、ラインナップなどもこれまでの催事と大きく変わるのでしょうか?

星さん:商品のラインナップ自体は、これまでから8割9割変わった、ということはありません。もともと取り扱っていた商品も、実は生産者の配慮が見られるものもあり、一部、これまでの催事でもご紹介した商品もあります。

一方で、どの視点でワインを見るかは大きく変わっています。テーマに基づいて、今回のワインフェスでは、「環境」・「栽培」・「醸造」・「社会」の4つの切り口のいずれかの配慮から造られている商品を選定しています。
それぞれの切り口のロゴを各商品のプライスカードにシールでつけているので、それを見ることでお客さまがどんな配慮から造られているワインなのかを簡単に知る事ができるようになっています。まずはロゴを見て、内容の詳細についてはプライスカードの文章を読んでいただくと共に、スタイリストの接客を通じてストーリーの深掘りをする事を楽しんでいただきたいです。

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実際にプライスカードに貼られるロゴ

—ワインを見る新しい視点を提供する、というのは素敵ですね。

星さん:これまでと同じ風景を見ていても、ちょっと見る角度を変えてみるだけで見え方は大きく変わる。前に買ったことがあるワインであっても、別な一面を見ることができる、ワインの新しい愉しみ方の1つと考えています。

是非チェックしてほしい、イチ押しワイン

—今回のワインフェスの中で、おすすめのワインがあれば教えていただけないでしょうか?

星さん:この質問項目を事前に見たときに、いろんな人の顔が浮かび何を紹介しようかなと本当に迷ったのですが・・・(笑)
2つご紹介したいと思います。

まずひとつ目は、シャンパーニュ。「マリーセシル」というメゾンです。

マリーセシル

星さん:マリーセシルは、フランス・シャンパーニュ地方 のレコルタン・マニピュラン(小規模メゾン)です。非常にフレッシュな果実味と酸味のバランスのとれたシャンパーニュに仕上がっており、イチ押しとしています。
特徴としては、とても飲みやすいです。ワイン好きの方はもちろんですが、ビギナーの方も飲んでみて素直に美味しいと感じると思います。私自身も家で飲んだときには「本当に飲みやすいね」と妻とも話していました。

珍しいシャンパーニュで、三越伊勢丹でも初紹介となっています。今回を機に知る、という方が圧倒的に多いはずです。

—なるほど、あまり知られていないシャンパーニュ・・・!新しい発見になりそうで非常に気になりますね。
2つイチ押しがあるということですが、もうひとつも教えていただけますか?

星さん:もうひとつは、ワイナリーではなくお取組先で、「ベリー・ブラザーズ&ラッド/Berry Bros. & Rudd」です。英国王室御用達のワイン商で、エリザベス女王とチャールズ皇太子から御用達認定を受けています。

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星さん:ワイン商なので、この方たちが直接ワインを造っているわけではないですが、マスター・オブ・ワインを中心としたバイヤー陣が生産者の活動も含めてしっかりとブランド選定を行い、そうして選ばれたワインが英国王室でも飲まれているそうです。そのようなワインを手に取っていただけるチャンスとなっています。

—英国王室御用達のワイン商とはすごいですね。

星さん:実は昨年からワインフェスでの出店はあったのですが、ちょうど先日テレビ番組で、1600年代からの歴史があって、昔から王室とのつながりがあって・・・といったかなり深堀されたストーリーが取り上げられていたのを見て、改めてその歴史と秘話に驚かされました。今回のフェスがその歴史やストーリーをお客さまに知っていただく機会になれば、と思っています。

ロンドンの本店は、なんとセント・ジェームス宮殿の目の前にあるそうです。

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ロンドン セント・ジェームス・ストリート3番地の本店

—宮殿の目の前ですか!すごい立地ですね。

星さん:そうなんです。私たちが聞いて面白い話だなと思ったので、お客さまにも興味を持っていただけると思い、ワインフェスでは映像も交えながらご紹介していきます。

ポッキー×お酒のマリアージュを考える

—ちなみに、星さんはこれまでにポッキーとワインを合わせて食べたことはありましたか?

星さん:実はあるんです。私自身、お酒を飲むときに心がけていることがあって。お酒と言えば、これが合う、みたいなものがあるじゃないですか。そういった固定概念を抜きにして、意外な組み合わせでどういったものが合うか食べ飲み合わせを愉しんでいます。その中で、ポッキーもさまざまなお酒に合わせたことがあります。

—なるほど、固定概念を外して愉しんでいるんですね!実際、ワインと合わせてみた感想は・・・?

星さん:ポッキーは子供のころから慣れ親しんでいる味なので、外れようがない味だと思っています。無限に食べ飲み続けられるという感想です。ポッキーはほとんどの日本人が知っている国民的お菓子ですからね。

—そう言っていただけて恐縮です・・・。『ポッキー女神のルビー』についてはいかがでしたか?

女神のルビー

星さん:お酒の担当者なので、まずは香りのチェックをすることが習慣になっているのですが、袋を開けた時の香りが、いつものポッキーの香ばしさに加えてベリー系の華やかなフルーツ香が立ち昇り、想像していた以上の期待の高まりを感じた、というのが第一印象でした。

特徴として”太め”と書いてありますが、家に帰って改めて普通のポッキーと食べ比べたら太さが全然違いました(笑)口に含んだ時に、いつもより食べごたえがありましたね。チョコ自体の味もすごくよかったですし、それと同時に、プレッツェルに含まれているチーズの風味が、チョコと一緒に食べていても「あれ、これチーズだな」とわかりました。
チョコの甘さとプレッツェルの調和が表現された、これが大人の、1段階、2段階上のポッキーなんだなと感じました。

―ありがとうございます・・・!

星さん:コンセプト通りにお酒と一緒に愉しむ、ということも実際にやってみましたが、「ワインと合うね」という話になりました。
一方で、ポッキー自体にお酒が入っているわけではないので、老若男女、誰でも愉しめるポッキーだとも思います。

お酒と味わうのも良いですが、お酒の席で、お酒は飲めないけれど雰囲気を愉しむために味わうとかでも良さそうですね。ギフトとして、お酒と一緒に送ることで、お酒は飲めなくても、子供もポッキーを愉しむことができる、といった新しい提案も出来そうです。

—お褒めの言葉、ありがとうございます。普段からお酒の仕事をされている方にワインに合うと言っていただけるととても嬉しいです。

星さん:実際、常駐のソムリエも辛口のコメントをすることが多いのですが、今回はお世辞抜きで、満場一致で「これ美味しいね」となりました。私が先にみんなに「食べてみて」と勧めたのに自分自身食べていなかったので、逆に周りのスタイリストから早く食べたほうがいいよとプッシュされました(笑)

―そう言っていただけると、研究担当者もとても喜ぶと思います!ポッキー女神のルビーと合わせるおすすめのワインはズバリ、どんなワインでしょうか?

星さん:普段から固定概念なく色々なもの同士を合わせているので、私自身はなんにでも合いそう、と思ってしまいます(笑)
もちろん、果実味豊かなものも、渋めのタンニンがしっかりしたものも合うとは思うのですが、お客さまにはぜひご自身でこのポッキーに合うワインを探していただきたいです。

ワイン売り場写真

星さん:ワインフェスでは、各ブースのスタイリストに事前にポッキーを食べてもらって、各ブースの中で、あなたの思うポッキーに合うワインはどれですか?と言う形でお客さまとの会話のツールにしていきたいと考えています。
会場内での、味だけではない、お買い物の愉しみ方の1つとしてご提案していきます。

—ポッキーは”Share happiness!”というスローガンを掲げていて、人と人との間にポッキーがあることで、会話のきっかけになったり、ちょっと関係がよくなったり、気持ちがつながる時間をつくっていきたいと考えているのですが、まさに店頭でそういったツールとして使っていただけていて、とても嬉しいです。

星さん:スタイリストから、「ポッキー食べました?」という会話をきっかけに、お酒を買った人はポッキーを通じてお酒の新たな愉しみ方を広げられる、ポッキーを買った人はそれに合うお酒を探してお買い物を愉しむ、という形で、お客さまが感じる価値にもプラスのサイクルをつくっていければと思っています。

ワイン好きのみなさまに向けて

ワイン

—最後に、ワイン好きのみなさまに向けて、メッセージをいただけないでしょうか?

星さん:はい。今回はいつもの、国や地域、味ではない切り口でワインを紹介しています。こういったご時世だからこそ着目されている、様々な配慮により造られたワインを通じて、味を愉しまれるのはもちろんですが、こういった取り組みをしているワイン業界や生産者のことを知っていただきたいです。

それと同時に、美味しい、愉しんでいただく、というのが大事ですので、今回のこういった取り組みや、ポッキーとのコラボを通じて、家飲みでワインを愉しむ一本を探しに、ぜひご来店いただければと思います。

—今後も家飲み自体は続いていくのかなと思うと、お客さまに色々な視点で愉しんでいただくきっかけとして、百貨店でスタイリストのお話を聞きながらワインを選べるというのは良い機会になりそうですね。

星さん:今は以前のような感覚で飲み会にも行けないし、会議や会話もリモートが増えていますよね。今だからこそ、直接接客を受けたり、人と話したり、という機会が貴重になっていると思うんです。お客さまにとっても、同じ接客であっても受け取る感覚が変わっていて、人と相対することの価値は今まで以上に生まれるのではないかと期待しています。百貨店の本質であるその価値を高めることが私たちの使命だと思っているので、このフェスを通して少しでもそのことが伝われば嬉しいです。

—確かに、私自身も在宅勤務などが増えて、対面で誰とも話さない日もあるので、たまに買い物に行ったときには店員さんとたくさん話したい気持ちになります。スタイリストとの会話は確かに百貨店ならではの価値ですね。

星さん:そうですよね。感染症対策も全館で徹底して行っていますので、ぜひ皆さまワインフェスに足を運んでいただけたら嬉しいです。

—今回のお話を聞いて、訪れたくなった方がたくさんいると思います。星さん、お話しいただきありがとうございました!

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第1回『#大人のシェアハピネス時間』の企画はいかがでしたか?ひとつの催事をきっかけに、ワインの愉しみ方が広がる予感がして、わくわくしますね。
今後もお酒の愉しみ方に対して熱い想いを持つ方々にお話を伺ってまいりますので、ぜひ次回をお楽しみに!

ワインフェスティバルのご案内

2段SAAH1280×668-80

・第12回 浦和店ワインフェスティバル
 ワインからサステナビリティを考える#think good
・実施期間:2021年10月20日(水)~10月25日(月)
・時間:午前10時30分~午後7時 ※最終日は午後5時閉場
・会場:伊勢丹浦和店 7階アートホール
・URL:https://www.instagram.com/p/CVPLktoDvqM/