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ひとり暮らし日記#4

会社で月一回開催される社内勉強会。


久しぶりに参加することになった。なぜ参加したかというと次回の社内勉強会で発表しなければいけないからだ。プレゼンの下見と勉強会の終わりのほうにある次回予告を兼ねて参加した。人前で話すのは正直言って嫌だ。しかし、自分の番が回ってきてやらざるをおえない。次回予告をするのですら心臓がドクドク鳴っている。本番になったら緊張でぶっ倒れてしまうかもしれない。


今回の発表者はコミュニケーション能力が高く、プレゼンを聴いていて感心すると同時に、自分と比較してしまいさらに次回の発表が嫌だなと思うばかり。そんな嫌な気持ちを高めつつ、次回予告を話した。可もなく不可もなしといったところだった。勉強会が終わり、勉強会の運営に関わった人の振り返りにも参加した。業務終わりに30分も話し合った。みんなよくやるなぁと思いつつ、終わるのを待っていた。やっと話し合いが終わり、帰り支度をしていた時に、振り返りに参加していた人の誰かが「飲みにいかない」とみんなに一言。私は飲みに行くことが大好きなので、元気よく行きます!!と声をあげた。


先輩たちと飲みに。これは奢ってもらえるやつだと胸を高鳴らせる。新卒のひとり暮らしではなかなか美味しいものが食べられないので、飲みにつれて行ってもらえるのは一大イベントである。


職場の近くの飲み屋に着き、ビールで乾杯した。やはり、仕事終わりの一杯は最高だ。大学時代、サラリーマンになったら仕事終わりの一杯を堪能したら幸せだろうなと想像していたので、それが叶って嬉しい。アルコールのつまみとして頼んだせせり焼き、もつ煮込みもとても美味しいかった。


以前、先輩に飲みにつれてってもらったときに、若い奴は「おいしそうに飲み食いするのが礼儀だ」と言っていたので、美味しそうに食べるようにしている。しかし、居酒屋のメニューはどれもおいしいのでいつもとろけるような顔になっているので意識せずともできている。


お会計の時間になり、やはり先輩が出してくれた。10月も終わろうとしている。入社して7か月が経った。新入社員はいつまで奢ってもらえるのだろう。来年の新入社員が入るまでだろうか。この権利の賞味期限が切れる前に、たくさんの先輩にとろける笑顔を見せていきたいと思う。そして、自分が奢る立場になった時には、「いかにおいしそうに食べるか」が大事だということを口ずっぱく言っていきたい。


今日は平日の中間地点。明日は仕事。多分、朝起きて仕事に行くのだろう。仕事終わりに飲みに行った大人たちは、明日が仕事でもそれぞれの職場に向かうのだろう。重たい足を運びながら。来月の発表などどうでも良い。重たい足取りで職場に向かう。その自分の姿に酔いながら明日を迎えたいと思う。

最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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