「個と個がつながる」という小さな奇跡が未来を変える (生産者チーム 生田 志帆)|47キャラバン#14@山形
1. はじめに
はじめまして! 今年の5月にポケマルに入社した生田志帆と申します。
(写真中央のメガネが私です)
私は現在、生産者チームに所属しています。「ポケマルで働いている人はどんな仕事をしているの?」と、ポケマルを使ってくださっている生産者さんや消費者さんをはじめ、様々な方に聞かれることが多いので、ここでは私が所属している「生産者チーム」について、少し説明させていただきます。
生産者チームは、生産者さんの魅力が消費者のみなさんや社会に伝わること、そして、生産者さん達が楽しく気持ちよく使いやすいプラットフォームを作ることを目指しているチームです。
具体的には、生産者さんに向けて発信をしたり、ポケマルを利用いただいている生産者さんの声を拾い、時には生産者さんにもご協力いただきながら、新たな取り組みをしたりしています。
私自身は、新しくポケマルにご登録いただく生産者さんの審査や、6月より始まった農水省主管の「#元気いただきますプロジェクト」に関する業務やサポートに携わっています。
業務を通じて、個性と魅力あふれる生産者さんや商品に関わり、また、「それらがどうしたらもっと多くの人に届くだろう」「どうしたら生産者さん達がさらに個性と魅力を発揮できるサービスになるだろう」と考えながら、それらを実現していく一端を担い働いていることに、大きな喜びを感じながら日々働いています。
それも全て、ポケマルを使ってくださり応援してくださる生産者さんや消費者さんがいるからだと思うと、感謝の思いが募りますし、利用いただいているみなさまにとって、もっと楽しくて、もっとワクワクするサービスになりたいなぁと強く思っています。
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2. GO TO 山形!
業務で生産者さんと連絡をとったり、ポケマルに掲載されているプロフィールや出品されている商品を見たりする中で、様々な商品や、ひとりひとり異なる思いこだわりに触れたりするたびに、商品や生産者さんに対するときめきは、日々大きくなっていきます。
ポケマルで働く中で、そのときめきは「ポケマルに登録している生産者さんには、どのような人がいるのだろう」というわくわくに変わり、「ポケマルに登録している生産者さんに会ってみたいなぁ」という思いに変わっていきました。
そんな中、7月から「REIWA 47キャラバン」が始まりました。
47キャラバンは、代表の高橋が全国を行脚し、「個と個がつながるとは何か」「生産と消費がつながるとは何か」「都市と地方がかきまざるとは何か」「これからどんな社会を目指したいか」について、みんなで一緒に考えていく機会を作ることができればという思いで始まりました。
47キャラバンでは、それぞれの都道府県にポケマルスタッフが同行しており、「ポケマル生産者さんに会いたい!」の思いが膨らんだ私は、9月9日に行われた山形での47キャラバンに参加することにしました。
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3. 江戸時代から続くだだちゃ豆
47キャラバンの前後には、その土地のポケマル生産者さんのもとを訪れています。
山形県ではだだちゃ豆農家の渡部さんのもとにお邪魔しました。渡部さんは、江戸時代から続く「與惣兵衛」の14代目の農家さんです。
笑顔が素敵で優しい空気をまとう渡部さんが、高橋からの問いかけにじっくりと考えながら答えたり、だだちゃ豆について説明してくださったりする姿は、熱くて真剣でそのもので、14代目の重みとプライドを想像せずにはいられませんでした。
(高橋と語る渡部さん)
現場では、収穫を終えて倉庫で乾燥させているだだちゃ豆を見せていただきました。
ひとついただき、さやをぱかっと割ると、茶色につやつやと光る3粒のだだちゃ豆がころっと出てきました。
これが、14代続くだだちゃ豆なんだなぁ、渡部さんが心込めて育てたお豆なんだなぁ、お客さんを魅了するお豆なんだなぁ、そう思うと、目の前のお豆に対して愛おしさと、そのお豆を引継ぎ作っている渡部さんへの尊敬の思いが募りました。
せっかくなので乾燥させたお豆を一粒、その場でいただくと、少しねっとりした感じで、乾燥されているけれどお豆の味はしっかりとしていて美味しかったです。
(倉庫にてだだちゃ豆をいただいている様子)
渡部さんが育てているだだちゃ豆は、他の種と混ざることがないように管理されているとのことです。
江戸時代からという想像できないような長い時間、丁寧に大切に継承されてきているその事実に驚くと共に、今まで繋いできた渡部さんの先代のみなさん、また、これからも繋いでいきたいと語る渡部さんの思いの強さと熱量に、ただただ感動しました。
(倉庫で保管されているだだちゃ豆)
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4. 47キャラバン in山形
夜は、14か所目となる47キャラバンが行われました。
鳥海山、最上川、酒田港を見渡すことができる会場には、多くの方が足を運んでくださいました。
(会場となったホテルリッチ&ガーデン10階から見た夕暮れ)
47キャラバンでは、生産と消費について、環境問題について、現代社会についてなど、一見大きく感じられるテーマも、ひとりひとりが生きているという事実から、また、ひとりひとりが「個」としてつながるという小さな奇跡から始まるのだということを、再確認したひとときでした。
熱のこもる高橋の講演に対する、参加者からの質疑応答も多くありました。生産と消費について、また、個と個がつながることや、そのつながりが積み重なった世界の面白さと楽しさについて、その場に集う誰もが真剣に熱く考え、緊張感を持ちながらワクワクしている、そのような場に自分も参加できていることを嬉しく思いました。
(47キャラバンの様子)
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5.おわりに
山形での生産者さんの現場訪問では、渡部さんの抱く思いに触れ、渡部さんのだだちゃ豆が持つ歴史やストーリーを目の当たりにしました。
47キャラバンでは、「個と個がつながる」という小さいけれど確かな奇跡が、これからを考える時に大切なキーとなりうること、また、「個と個がつながる」プラットフォームであるポケマルの持つ意義は大きいということを、改めて実感しました。
山形から帰ってきてからは、「個と個がつながる」という小さな奇跡が日々生まれるポケマルで働く一員として、私には何ができるだろうかを今まで以上に強く重く考えながら働くようになりました。
生産現場で実際に感じたような生産者さんの思いや商品に込められた思いが、さらに伝わるプラットフォームへとポケマルがなるために、生産者さんや商品の魅力がより発揮されるようなサポートを思いを込めてすること、伝える機会やきっかけを積極的に設けていくことが、今の私にできることだと思っています。
またこれからは、そもそもどんなサポートや機会が良いのかについて、生産者さんからもアドバイスをいただきながら模索していきたいと考えたりもしています。
ポケマルを利用してくださり応援してくださるみなさんと一緒に、ひとりひとりの個性が魅力となり輝きながら、ひとりひとりの「個」の多様なつながりが紡がれていく、そんなプラットフォームを作っていきたいです。
(渡部さんの生産現場の風景:風になびく稲穂、連なる山々と、青い空)
生産者チーム 生田 志帆
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参考リンク
◆ REIWA 47キャラバン特設ページ
◆ 生産者と消費者をつなぐ産直SNS「ポケットマルシェ」
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