絵本のメルヘンハウス
子どもが幼稚園のころ、名古屋市内の絵本専門店メルヘンハウスに行ったことを思い出した。
当時、家を新築しようと準備していたこともあり、「柱が立って、屋根ができて、家ができるまでがわかる絵本はありますか?」と尋ねた。
すると、お髭のおじさんが「これは、どうですか」と1冊の本を出してくださった。
『あなたのいえ わたしのいえ』
加古里子(かこさとし)
私のつたない説明だけで、オススメの本を出してくださるなんて、感激だった。
その優しそうなおじさんが、メルヘンハウスの創業者、三輪哲さんだった。
雑誌や漫画は置いていない絵本専門店。
キャラクターものの本を尋ねたお客さんには、「駅前の正文館にあります」と案内されていて驚いたこともあった。
先日、三輪哲さんがお亡くなりになった。
名古屋では有名な方なので、中日新聞は社説で追悼記事を掲載していた。
何度か行った千種のメルヘンハウスは、経営難から5年ほど前に閉店した。
そして今は、息子の三輪丈太郎さんが覚王山で、再びお店をやられている。
娘の家で、がまくんとかえるくんを見つけたとき、覚えていたんだと嬉しくなったものだ。
覚王山のメルヘンハウス、こんど行ってみよう。
もしもあなたの心が動いたら、サポートいただけると嬉しいです。 書き手よし、読み手よし、noteよし、そんな三方よしのために使わせていただきます。