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至上最愛の霊長類

1時間ほど子守りをしてほしいと娘夫婦に頼まれ、夫の運転で高速道路を2時間ほど走った。

前の晩に作っておいた筑前煮をパックに詰め、途中のデパ地下でお寿司を買い、サイズ90の子ども服と「初めてのトミカ」シリーズからパトカーを選んで。

娘夫婦が買物に行く1時間のために、どれだけ経費かけとるんじゃ?と自分にツッコミつつ、財布の紐は緩みっぱなしだ。

前回会ったときは、_| ̄|○ スタイルでニコニコしていたのが、すっかり二足歩行になっていた。

至上最愛と言っておきながらアレなんだけど、溺愛する婆というより観察して楽しんでいる感覚だ。

快不快の表現や、誇らしげな表情、もっと食べたいと要求する様子、彼の中では何が起きているのだろうとずっと見ていたくなる。

しかし1歳児がひとりいるだけで、体力を使うものだと実感する。

みんな出かけてしまった後お昼寝から覚めて、お茶を飲んで、一緒におせんべいを食べた。
窓の外を見せようと、抱っこをして歩こうとしたところで、床のメリーに足をぶつけた私が「オッと!」と慌てた。

その衝撃が面白かったらしく、声をあげて笑った。

そしてその後、飽きない彼に付き合って、「オッとー!」を20回くらい繰り返すことになった。

バカバカしいことだけれど、楽しいのならババは何度でもやるよ。

あー、やっぱり孫溺愛してるんじゃん。

楽しかったー。
ジジにもババにもキャッキャ声上げて笑ってくれて、心からハッピーになれる時間だった。

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