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あの日の私へ

月曜日に凹んで、水曜日に泣いて、木曜日に復活している御手洗です。

仕事は自分が背負いこまなくても、なんとかなる。
しかしまた新たな懸念が発生し、今日はボスと長い打合せに。

ま、そんなことは置いといて。

水曜日に泣いた話。
カウンセラー仲間の勉強会、エンカウンターグループでのことだ。

あの日の私へあてて手紙を書く、想定書簡法を体験した。
自分の心に蓋をして、もう思い出さないようにしていたこと。
悔しかったこと、悲しかったこと。
そんな過去の自分に向けて、手紙を書くものだ。

そこで、アレレ?私にはネタがないんじゃないか?
蓋も何も、日ごろから開けっ広げだから…、と困ってしまった。

数分考えた。
あ~ぁ、今日は蒸し暑くて、ぎりぎりに飛び込んできたから、汗がなかなかひかないよ、なんてボーっと考えていた。

その瞬間、ピカッ!ときた。

蒸し暑い
 ↓
7月のはじめ
 ↓
父が亡くなったのもこんな季節
 ↓
え!まじ?今日はお父ちゃんの命日や!

そんなわけで、26年前に他界した父の、闘病中のことを思い出した。
いま思えば、自分の人生で初めての試練だったような気がする。


子どもが小さくて、病院に面会もあまり行けなかった。
心配だった。
父が亡くなるかもしれないなんて、信じられなかった。
義父母の心無い態度に悲しい思いをした。

そんな自分に向けて、手紙を書き始めた。
大丈夫だ、お父ちゃんは永遠だ、離婚しなくてもいいぞ、
そんなめちゃめちゃ励ます内容になった。

そして、今度はあの日の自分が返事を書く。
そうなんだ、今は悲しいけど、私、大丈夫なんだね。
そんな手紙だ。

そしてまた、今の自分からあの日の私に返事を書く。

あの日の私が返事を書き始めたあたりで、涙が止まらなくなった。
シーンと静かな会議室で、ズルズルと3回も鼻をかんだ。

でも、涙を流しながら手紙を書くことで、今まで以上に心の中がすっきりした感覚がある。

※講師のもとでやっているので、自分ひとりでやっても効果がないうえに、悲しみを深めてしまうことがあるので安易にやらないでくださいね。

そして最後に、内容は話さなくていいので、どんな思いになったかを仲間とシェアした。

参加者全員がカウンセラーという安心できる場所。
全て語らなくてもみんな何かしら抱えて生きているんだと、そんなことに思いを馳せる時間となった。

「涙活」なんて言葉を聞いたことがある。
泣くって、結構カタルシス効果がある。

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