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レッツ!盆ダンス

同室の外国人女性に、どこか夏祭りをやってるところはないかと尋ねられた。

町内のチラシを見たような気もするが、子どもが大きくなって以来、盆踊りには何年も行っていない。

総務課でそんな話をしていると、なんと職場のある町内会で今もやっているという。

係長が出してくれたプログラムを見ると、盆踊りの他にビンゴ大会や大道芸などもあって楽しそうだ。

早速、Googleマップで場所を調べて、プリントを彼女に渡した。

日本に来たのは、つい2週間前。
多分こちらに来る前に、日本では夏の夜にあちこちで祭りがあることを調べてきたのだろう。

地元で盆ダンス、やっていてよかった。


盆踊りと言えば、物心ついた時分から毎年夏の楽しみだった。

大きくなったら青年団に入って、櫓の上に上がるんだと憧れていた。

郡上八幡に近いこともあり、盆踊りの曲は「かわさき」「春駒」などが中心だった。

そんな中に、ちょっと気になる怪しい曲があった。

たまに無性に懐かしくなる、あの歌。

お兄さんたちの合いの手「キュッキュキュー、キュッキュキュー」が、子ども心に意味深に感じられ、でも楽しかった。

YouTubeで検索すると、あったー‼️

これこれ!
北島三郎『ブンガチャ節』😆

もう言葉では言い表せないノスタルジア🥹

(そんなムード歌謡でもないけど)

結局、大人になって田舎に帰ったころには、もう青年団も盆踊りもなくなっていた。

その寂しさに耐えられず?私は郡上八幡へ進出することになる。


お盆の間の4夜行われる徹夜踊り。
仕事が終わると、少し仮眠をして車を走らせた。
連夜の参加をしたこともある。

とにかく踊り助平だった。
(地元では踊り好きな人をそう呼ぶ)

保存会のおばさんに肩をたたかれ、お免状を貰ったことも何度かあった。

遠く離れてからは、なかなか踊りに行けなくなってしまった。
20年前、某学会の懇親会のアトラクションで踊ってくれと頼まれ、数人を引き連れ踊ったのが最後だ。
(そう!😆シャンデリア輝くホテルの大広間で踊ったよ💦でも喜んでいただけて嬉しかった)


美濃から尾張へ移ったころ、盆踊り文化も違うと知った。

荻野目洋子『ダンシング・ヒーロー』。

この曲に合わせて浴衣で踊る人たちを見た時は、衝撃だった。

そして「これは盆踊りじゃなーーい!」と叫びたかった。

たまにかかる「かわさき」も、「踊り方がちがーう!」と引きつりそうだった😆

でもね、文化の違いだから、仕方ないの。

今これを見ると、太鼓の音がテンポよく意外と楽しい。
そんな風に思えるようになったのは、私も尾張の人間になったってこと?

踊り助平のプライドも、多少は他の踊りを受け入れられるまでになったのかもしれない。

郡上踊りが開催されない間、オンライン郡上踊りを家で踊ったこともあった。
ライブ配信に合わせて、ひとり「はぁ〜〜〜、ゲンゲンバラバラ何事じゃあ」なんて踊ってると、もう嫌なこと全部忘れちゃう。

今夜もこっそりやっちゃおうかしら。
だって踊り助平だもん😊

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