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あるチームの「ふりかえり」について

こんにちは。フロントエンドエンジニア兼社内広報のとよしーと申します。


最近、あちーですね。

ぼくは夏になると「アチチ」という単語を流行らせようと、頻繁に「アチチだね」と周りの人に言っているのですが、いまのところ全く流行る兆しがなさそうです。


まあ、そんなことはどうでもよくて。

さて、株式会社ポッケでは、スクラムで開発を進めているチームがいくつかあります。
その中で、ある開発チームでの「ふりかえり」について今回はトピックとして取り上げようと思います。

このとき、とよしーはファシリテーター的な立ち位置にいたので、メモを踏まえて内容をご紹介できればと思います。


● あるチームの「ふりかえり」をした結果

こちらが、ふりかえりをした結果のメモです。

# ネガティブな部分をプラスにする振り返り

リリース前の開発物の修正が大変だったというテーマについて

## なにが大変でしたか?
- 開発メンバーの環境によって検証結果が変わる点を加味した開発
- 外部連携システムの管理画面の設定値が多くて、設定値によって検証結果が変わって大変だったこと
- 外部連携をした開発・修正は検証自体に時間がかかること

## なぜ大変だったか?
- 開発メンバーの環境によって結果が違うため、その度に原因特定に時間をあてたため
- 検証パターンや考慮すべき点が多いのが大変だったため
- 外部システムのAPIのイベントハンドラ自体を深く理解できていなかったため
- テストパターンがあらかじめ網羅できていなかったため。たびたびテストパターンの追記が生じていた
- 外部システムの設定の制御の仕方がわからなかったため

## 今週を振り返ってみてよかったこと
- 似たような外部システム連携の開発経験があったから、基本形の処理でつまづくことはなかった
- モブプロのおかげでメンバー別の検証ができたので、品質向上につながった
- 協力体制が密にできていた(リモート3密) -> スピード感はすごかった(※QuickCall文化然り)
- 課題解決に対しての英知集結感があった
- 朝に昨日やったこと・今日やることの連携MTGがあったこと
- 主目的以外のことも通話している時に雑談できたことで、その人の"つらみ"を理解できたこと
- この1週間はひとりで在宅勤務をしていたけど、孤独感はあまり感じなかった

## 今後の活かせる点
- 修正・開発方法が不明瞭なときはモブプロで解決する
- スピード感(QuickCall、分かったらとりあえずSlackで共有)
- 朝に昨日やったことを踏まえて今日どうするかを話し合う場を必要に応じて設ける
- 主目的以外のことも雑談できる空気感を作ること

(おまけ)今週の開発チームの急上昇ワード:英知集結・リモート3密


● もともとは大変な週だった

メモからもわかる通り、今回はネガティブな部分をプラスにする振り返り手法をとりました。
この週は、リリースが控えていた開発物に修正点が見つかり、その修正に想定以上に苦労していました。

まず、
何が大変だったのか?
という事実ベースで「あれ大変だったよね〜」といった具合にデータを収集しました。

どうやら、外部システムとの連携や開発メンバー間の環境で検証結果が違っていた点に苦労していたようです。

その次に、
なぜ大変だったのか?
という視点で、大変だった部分を深掘りしました。

深掘りしたことにより、
・外部システムのAPIの理解が深くなかった点
・テストパターンの考慮漏れに対する対応
といった、また別の観点での課題や改善点を見つけることができました。


● ネガティブな点にフォーカスしすぎると気分がダウナーになるのでこのへんでストップ

横文字がめちゃくちゃ多いタイトルになってしまった...

ネガティブな点をふりかえることは、問題を分析する点でとても重要なことです。
ただ、やりすぎるとふりかえり自体が、どんよりしたムードになってしまうので、このへんでポジティブな部分にフォーカスをあてることにしました。

・今週振り返ってみてよかったこと
・今後活かせる点

この2つのトピックでふりかえってみました。


よかったことで特にピックアップしたいのが、

- モブプロのおかげでメンバー別の検証ができたので、品質向上につながった
- 協力体制が密にできていた(リモート3密) -> スピード感はすごかった(Quick Call文化然り)
- 主目的以外のことも通話している時に雑談できたことで、その人の"つらみ"を理解できたこと

この3点です。


● よかったことはたくさんあった

開発メンバー別の環境での検証はとても大変だったのですが、
ある環境ではうまくいかないという点が分かり、それらも考慮した設計に作り直せたことは、結果的に品質向上につながったと思います。

具体的に「環境」とはネットワーク速度です。
それぞれの開発メンバーが全員在宅勤務をしていたので、Wi-Fiに関してもそれぞれの家で契約しているもののスペックでした。

とてもネットワーク速度が早い環境では再現しないバグが、速度があまり早くない環境では再現するといった事象を発見したのです。

もし一人で開発をしていた場合や、会社で一緒に開発していた場合は気づけなかった点だと思います。


コミュニケーションの観点では、協力体制が密にできていた点がありました。
昨今、3密を避けるように言われていますが、リモート上で非常に密に連絡を取っていたので勝手に「リモート3密」という標語を作りました笑

また、Quick CallというMicrosoftのリモートワークが得意な人が実践している手法を真似て、何か気づいた点や共有したい点があれば、すぐにQuick Callをしていました。


最後に、雑談について。
リモートで通話するとき、だいたい目的があって集まると思うのですが、目的だけのことを話して、はい終わりだと、仕事はごりごり進められると思いますが、雑談はできませんよね。

かといって、「雑談をしよう」といってリモート通話しても
「(雑談しようと言ったはいいものの、何を話していいやら...トホホ)」
という心の声が聞こえてきそうです。(実体験)

そこで、今回のふりかえりのメモでも書いた通り、通話で主目的のことを話すのはもちろんのこと、雑談に持っていけるような空気感も意識しました。

今回の場合で例えると、朝早くにMTGがセッティングされていたことに対して「つらいわ〜」といった感情を汲み取り、共感をふまえつつ、なんでこんな早い時間帯なんですかね〜とぼやきを加えた感じでしゃべっていました。

雑談で重要なのは、その人の「つらみ」や「楽しみ」にまずは共感することだとぼくは思っています。

共感しないと、
「あ、すんません...本題に戻りましょうかね...」
と雑談のタネを摘むことにつながりかねないと思っております。


かといって、雑談ばかりになっちゃうのも良くないので、ここらへんのバランスは難しいですね。



● まとめ

今回のふりかえりで、開発手法のみならず、仕事の仕方やコミュニケーション方法までふりかえりできたことが個人的に実りがあったなと思いました。

今回は「ネガティブなことをポジティブにするふりかえり」をご紹介しましたが、株式会社ポッケの開発チームでは他にも様々なふりかえり手法を実践しているので、またご紹介できればと思っています。


読んでいただきありがとうございました!




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