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「帆船」で目標にフォーカスする

こんにちは。スクラムマスターの@junichi_m_です。

スクラム開発をしているチームは「ふりかえり」を行っていると思いますが、ふりかえりの悩みとして

・問題にフォーカスしすぎて反省会になる
・問題解決ばかりして気づいたら変な方向に進む

という壁にぶつかるケースがあると思います。

今回はポッケのスクラムチームで「問題にフォーカスしすぎ」な状態のとき、目標を見直すためのアクティビティとして使っている「帆船」を紹介しようと思います。

やり方

1. 帆船、左右の片方に追い風、もう一方に島の絵を描く。
2. 船の下に錨(いかり)と岩の絵を描く。
絵の意味は、下記の感じです。
- 追い風 : ゴールに到達するためにチームを前進させるもの
- 島 : チームが到達したいゴール・ビジョン
- 錨 : ゴールを目指すにあたり阻害要因となっていること
- 岩 : 気にしなければならないリスク

3. 時間を区切って各カテゴリにメンバーがコメントを貼る。
個人的にオススメなのはこの順番です。
まず、ゴールを明確にするとその後が考えやすくなります。
- ゴール
- 追い風
- 阻害要因
- リスク

4. ゴールに向かうためのアクションを決める。
5. 実施するアクションにチームが合意する。
他のふりかえりアクティビティと比べて
・「中期的な目標・長期的な目標を表現しやすい」
・「チームの視点を目標に向けやすい」
という点で重宝しています。

ポッケの帆船

参考までにポッケでやった帆船を紹介しておきます。
「ふりかえり」ではないんですが、理想のスクラムオブスクラムを求めて帆船をやっています。
この時は、時間の関係上「リスク」の岩は描いていませんが、参加メンバーが考えているゴールが共有できて非常に効果がありました。
私たちの場合は、「船」と「島」の間にカイゼン案を張り付けて、ゴールに到達するためのアクションとしています。

画像1

ホワイトボードツールのMiroを使って行いました


まとめ

今回は、ふりかえりで「目標にフォーカスする」アクティビティについて
紹介しました。
「帆船」のアクティビティは、ふりかえりのみではなく、チームビルディング時に目標を設定したり、リスクを洗い出すのにも便利なアクティビティです。
・「問題ばかりフォーカスする…」
・「問題解決してるけどモヤモヤするな」
・「みんなの認識揃えたいな」
と感じているチームは是非導入してみてください。

読んでいただきありがとうございました。



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