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エコキャップ卒業

八百万(やおよろず)の神、
千と千尋の神隠しの世界感だ。

実家の宗派を引き継いでいるから、
一応僕も仏教徒だけど、
神様は一人とは思っていない。
世の中、神様だらけだと思っている。

だから僕は、いく先々で宗派を問わず、
神社仏閣があれば、お賽銭をする。
お願いをするというより、
自分と向き合い、心の整理をするために。

コンビニでも募金をする。
災害があれば、些少ではあるが寄付もする。
こっちは小さな社会貢献と、
自分の成長のため。

同じ感覚で、エコキャップも集めていた。
800個でワクチン1本。
確実に救える命がある。

だから、キャップを捨てる人を見ると、
もったいないと思っていた。

息子が中学生になってから、
学校の回収ボックスへ、
溜まったキャップを持っていかなくなった。
思春期の複雑な思いもあるのだろう。

お陰で、溜まったキャップが生活空間を圧迫する。
シンプルライフに目覚めた僕には、
その存在がキツイ。

気になっていろいろ、
エコキャップ回収に関して調べてみた。

結果、回収コストが大きく、
十分に還元されていない可能性がある事を知った。

申し訳ないけど、
今の僕の生活にはマッチしない、
社会貢献活動だ。

外出先でペットボトルを買って、
もし回収ボックスが有れば、
当然協力はする。

でも集めたエコキャップの体積は、
狭い賃貸の我が家には、大きすぎる。

ワクチン1本に換算し、20〜100円程らしい。
その分は、募金のかたちで貢献しよう。

嫁さんにも話をした。
あまり納得はしてないようだが、
とりあえずキッチンの回収缶は撤去した。

エコキャップ卒業だ。

でもできる範囲内でのエコ活動、
社会貢献活動は、これからもして行く。

自分のスタイルとのマッチングも必要だと思う。
物理的な整理整頓をするうちに、
心もスッキリしていく気がする。

自分と、自分を取り巻く環境との、
ちょうどいいポイントを探す作業は、
これからも意識していこうと思う。



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