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冬枯れの杉並を歩く(街で★深読み)

クリスマス・パーティーに招待を受けた翌日の晩は、高校時代の友人が忘年会を企画してくれました。

このように日曜日に東京で行事があることが多いため、翌月曜日に人と会うことがあり、せっかくだからとその日中どこか行こうとするのだけれど、美術館などが軒並み休館であることが多い。
タブレットPCを持ってきていたので、図書館で仕事をしようかと思ったが、やはり休館日。けれど月曜日も営業(?)している杉並中央図書館の存在を知り、徒歩で出かけた。

「しかし……道が狭いなあ」
道幅だけでなく、曲がりくねっていたり、行き止まりがあったりする。
学生時代には杉並区内に4年間(下高井戸に2年、方南町に2年)住んでいたのでよく知っているが、狭い道を車が、路線バスが、バイクが自転車が、そして歩行者が通る。
普通乗用車が2度切り返してようやく曲がることができる道がある。消防車が入りこめないような道路も多い。

「これは危ない! 危険きわまりない!」

元日に能登を震源とする大地震があり、輪島で大火災があったけれど、今の東京で同じ規模の地震があったら大惨事になるだろう。

昨年もNHKが特集を組み、首都圏大地震の危険性について警鐘を鳴らしていたが、もしNHKが真剣にそう考えているのならば、まずは渋谷にある本社を地方に移転すべきだと思う。それをしないのは、しょせん絵空事だと思っているのではないだろうか?

危機感に欠けているのだ。

杉並中央図書館に着いた

杉並中央図書館はソファもあるカフェもあり、Yi-Fiが使え、快適だった。
無償で利用できる場所がこんなに快適でいいのだろうか、と思うほどだった。

さらに歩いて、大田黒公園に行った。
前回は6月で、緑が豊かだった。

今の冬枯れも、これで別の味があります:

銀杏並木もすっかり葉を落とした
池の面が鏡のようです
大田黒元雄さんのピアノが置かれた自邸洋館(左)
と茶室がある和式邸宅(右)
竹林は冬も元気だ

首都圏は土地の値段も高いので、今さら都市計画の練り直しは難しいのだろう。だとすれば、やはり首都機能の移転・分散だったり、それこそNHKなど半官半民組織の移転だったりを進めるべき時期だと思う。いや、もう遅すぎるくらいだ。

元日に起こった大きな震災についてワイドショーのコメンテイターが、
「予想されていたのに、無策だったのではないか」
といつもどうりの『事後クレーム』をつけていたが、その『識者』に言いたかった。
「そういうキミは、もっと危険きわまりない東京にずっと住み続けているではないか! どうして首都機能移転だったり、キーTV局移転を訴えないのだ?」
と画面に向かって問い詰めた。

危機感に欠けているのだ。

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