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勝手に反応する!参加する!(家で★深読み)

昨日、久しぶりの健康診断に行ってきましたが……

受付女性や看護師さんたちが「テキパキ」&「優しい」ので感動しましたね。息子がいたら、
「こんな人をお嫁さんに欲しい!」
と思ったかもです。いや、息子がいなくても、
「バーチャル息子にリアル奥さんとして欲しい!」
と勝手なことを思ったほどです。

採血もスイートかつ上手、胃カメラなどは喉を通りにくくて苦しむ私を、幼児をあやす母親のように「優しく励まして」くれました!

こんなに優しくされたら、《勘違い》するジジイが増殖するのでは……と心配したほどです。

5年前、同じクリニックで定期健診を受けた時は「次の検査工程」待ち時間用に雑誌が置いてありましたが、例の感染症防止のためか一切なくなっており、代わりにテレビが点いていました。

胃カメラの順番を待っていると、NHKで「みんなの体操」が始まりました。
「お!」
と反応し、通行の邪魔にならない位置で体操を始めました。
ジャンプ運動だけは控えて体を上下させるだけ。
当然ながら、私に倣って体操を始める人はひとりもいませんでしたが、皆さん無関心でやりやすかったですね。
「みんなの体操」が終わる前に胃カメラに呼ばれました。
麻酔ゼリーが効くまでの時間に思ったのは、
(そういえばオレ、テレビに反応したり、参加することが多いなあ……)

ワイドショーのコメンテーターに反論したり、見事なマジックに拍手するぐらいの「参加」は、同居人にも許容されています。
しかし、刑事ドラマで、私なりの捜査方法を(もちろん、間抜けな警察に対して)提案したり、それどころかいち早く犯人を特定したり、あるいは科学捜査が精度に欠けていると指摘したりすると、
「うるさい! 黙ってなさい! 何言ったか聞こえなかったじゃないの!」
と叱られます。

恋愛モノでは、過疎の部落じゃあるまいし、大都会の中なのに偶然の出会いがあまりに多すぎるぞ、などとからんで、
「まあまあ、これはドラマなんだから……」
と宥められることもあります。

しかし、家族の不興は買いますが、番組を作製する側にとっては、私のように敏感に反応し、かつ参加する視聴者はたいへんありがたい存在なのではないだろうか?

「いやいや……」
と首を振られます。
「アンタはね、初めてテレビを見た人類が、その中にコビトがいると信じる、そんな状態がずうーっと続いているわけよ、いわば」
「はあ?」
鏡を見た犬は映っているのが自分だと理解できずに吠えたり警戒するけど、猿は理解できる、っていうじゃないの」
「……で?」
「……まあ、武士の情けでこれ以上は言わないけど……とにかく、静かにドラマを見させて欲しい……ただ、それだけ」

うーむ。こいつは《武士》だったのか!

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