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表題が3割 (家で★深読み)

「人は見た目が9割」という本が10年ほど前にベストセラーになって以来、
「人は話し方が9割」
「ジャニーズは努力が9割」
「無印良品は、仕組みが9割」
など各種「9割本」が出版されています。
「△△が重要」を「△△が9割」と置換するだけで、定量的分析がまったくなされていないにも関わらず、あるかのように錯覚させているわけです。

こんなの、いくらでも作れますよね。
「セックスは前戯が9割!」
「商談はゴマスリが9割!」

ま、それはともかく ──
小説でもエッセイでも、タイトルを考えるのが最も愉しくはないですか?
私はnoteでもそれ以外でも、「仮題」を付けて書き始め、書き終わった後に読み直してブラッシュアップした後、もう1度タイトルを再考します。
この「タイトル」を考える愉しみは、「タイトル+本文(構成を含む)」を考える愉しみの3割ぐらいかな、って思っています。
タイトル選びの重要さが「3割!」なのかもしれません。

最初に考えた「仮題」に惚れ過ぎると、ついつい固執してしまい、中身は起点からかなりずれ動いていったのに、タイトルだけがいつまでも元の場所にポツンと座り込んでいること、ありますよね。

「キャッチ―」な表題を考えるか、ですか?
はい、いくらかは。……でも、読んだ人が、
「全然違うじゃん!」
と思うようなのはやはり「詐欺タイトル」ですよね。
「9割本」を出す人は至る所にいます!

「え、なに ── これ?」
で読み始めたのに、
「なるほどね。そう来たか!」
うなっていただけるのが私の理想です。

最近、
「note記事の表題と中身がまったく違う!」
というお怒り記事もいくつか見ました。
「検閲」のない世界では、ある確率で「困ったチャン」が現れるのは避けがたい。
でも、そのうちAIが「抹殺」し始めるとは思いますよ。
でも、その時に、

「なるほどね。そう来たか!」

まで抹殺しないでくださいね!
AIに区別つくかなあ……。

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