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小学生のプレゼンから学んだこと

先日、面白いYahooニュースを見かけた。

日本で最も有名な国民的ゲームソフト「桃太郎電鉄」。
そんな「桃鉄」が2023年に大阪府枚方市の小中学校で学校教育機関向けに導入されたそうだ。
そして、その取り組みの中で、枚方市立小倉小学校の6年生が桃鉄制作者らを迎えてプレゼン発表会を行った。

その内容は
「桃鉄に枚方市を追加してください」というもの。
(枚方市って桃鉄にはいってなかったんだ・・・)

プレゼンで6年生たちは「ひらかたパーク」と地元のショッピングモールについての特色や強みを力説した。

しかし、そのプレゼンに対する制作者側からのフィードバックが
かなり厳しく現実的なものだった。

だけど、その内容がとても勉強になるものだったので、
今回はこの記事の印象に残った部分を自分用のメモとしてnoteに記録しておこうと思う。

①調べ方が足りない

「まず枚方に対して調べ方が足りない。
どういう条件がクリアしないと入らないかということも調べられていない。
なぜ選ばれて、選ばれていないかを言及している人がいません。
なぜ近いまちが入っていて、枚方が入っていないか。
実際の現実というのはライバルがいます。比べられます。
それを押しのけた人が、自分の提案が採用されたり、されなかったりします」

「岡山に住んでいて、山陽新聞に短歌や俳句を送り、採用されると5千円もらえた。図書館に行って、山陽新聞の過去10年、20年の採用された短歌や俳句を全部調べて、どんな傾向があるか、この審査員のときは何が採用されているかを調査した。それで、月に3、4本は採用された。人に採用されるには、自分だけがいいなと思っていることだけじゃなくて、周りの人たちにも認めてもらわなきゃいけない」

「桃太郎電鉄ワールド」監督/ゲームデザイン 桝田省治(ますだ・しょうじ)さん

提案を選んでもらうためには独りよがりであってはならない。
自分で「これなら採用間違いなし!!」と思っていても、実際に選ぶのは採用する側の人間なのだ。

そのために、何かに応募したり提案するときは、相手が何を求めているのかを調べなければならない。
(コンテストであれば、過去の受賞作品を見たりとかね)
この場合だと、すでに桃鉄に選ばれている駅はなぜ選ばれているのか、その要素を分析しなければいけなかったのだろう。

そういえば、「あの日選ばれなかった君へ」の著者、阿部さんもコピーのコンテストに応募する際、過去何年かの採用作品を調べていた。
(詳しくはこちらをどうぞ↓)

採用されるためには、事前調査、そして数を打つことが重要になってくるんだろうなぁ。

②他の人と同じことをしていたらダメ

プレゼンについて、「より掘り下げた部分を伝えてくれた人がいて、それが印象的でした。他の人より前に出ていこうとするなら、他の人と同じことをしていたらダメ。他の人が何をしているのかを見て、自分なりの色を出していくことを考えてほしい」と述べた。

株式会社コナミデジタルエンタテインメント シニアプロデューサー 岡村憲明(おかむら・のりあき)さん

今回の小学生の発表では、各班の提案は重複しているものが多かったそうだ。
8割の人が同じことを言っており、皆、視点が同じだった。

提案される側の立場に立つと、内容が似たり寄ったりになると、「またか・・・」と飽きてしまうのだろう。
違った視点の新しい話題が聞きたくなるのは分かる気がする。

まわりと同じことをしているだけではダメ。
違った視点でアピールすると印象に残るし、興味を持ってもらえる。

でもそれを考えるのが難しいんだよ~~~!!


この記事を読んで自分の子ども時代を思い出した。
私が子どもの頃は、授業の中で模造紙を使って発表することはあっても
大人相手にここまで真剣にプレゼンする機会はなかったように思う。

子ども達は頑張って作った提案、資料が否定されてしまい肩を落としたかもしれない。
でも、社会の前線で活躍している大人から、ここまで筋の通った意見をもらえる経験はなかなかないんじゃないかな。

自分の子どもたちにも、どこかでこういった経験をしてもらえたらいいなぁ・・・と未来に思いを馳せました。


イラストレーターぽちまる(@pochimaru877)
ぽちまるのポートフォリオサイト (pochi-palette.com)


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