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知る者は言わず言う者は知らず

歳をとると、如何せん説教臭くなる。相談なぞ受けようものならここぞとばかりに人生の先輩感を醸す。結果、「ウザい人」なんて思われていないかしらん?と、気になりくだけた口調で「なんつッ亭。。。ナハナハ」などとクソ寒い発言で場を凍らせることしばし。

さらに罠に追い込まれた子鹿の気持ちで「マジみんな怖いんですけどー」などと追い打ちのレバーブローを放ち無言という名のカウンターを合わせられて撃沈する。そんな日常を過ごす中、会話で聞いたこと無いフレーズに出くわすことが多々ある。

つい先日、女子が「マリトッツォにハマっててー」と小耳に挟んだ。聞いたことない単語だが「イタリアがなんちゃら」とのワードも聞こえてきたので勝手にセリエAのフットボール選手と思い込み、「夜のミッドフィルダー」「パス回しの魔術師」との異名を持つ私としては脱コミュニケーション社会に反旗をひるがえす意味も込め会話に参戦するも如何せん会話が噛み合わない。

私「マリトッツォええよなー」
女子「えー!好きなんですかー?」
私「うんうん。いい仕事してるよね」
女子「ま、まぁ、、いい仕事してるんです、、かね?」
私「いや、すごいと思わない?」
女子「確かに始めてみたときは、きゃーってなりましたけど」
私「うんうん」
女子「こんなに挟むのー?って」
私「所謂寄せね、寄せ。寄せの速さね」
女子「寄せ?」
私「そうよ!寄せが早くないと奪われちゃうから!」
女子「ちょっと何言ってるかわかんないんですけど。。。」

知ったかぶりの語源にはいくつかの諸説があるらしい。

1つは、昔使われていた表現「しったぶり」「しったふり」という言葉が「知ったかぶり」と同じ意味で使われてたそうで、江戸時代の頃に現在のような「しった」と「ぶり(ふり)」に『か』が入る形になったらしい。

まっとうである。至極まっとうな社会言語の変化と言えよう。

しかし、もう一つ諸説がある。

東北の山奥に住んでいた「四板さん」という人が何かと知ったかぶりばかりする嫌われ者だったらしい。そんな四板さんの髪の毛は薄くカツラを被っていたことから、地元ではカツラ自体を「四板被り(しいたかぶり)」と呼ぶようになり、時間が経つにつれて「知ったかぶり」と置き換えられた。

ふむふむ勉強になるわー、なるほどねー。。。ってなるか!

ディスである。単なる四板さんディスである。それも知ったかぶりだけでなく、かつらのことも乗っけた(座布団1枚!)うえでのディスである。そもそもこんなことが語源になるんか?さらに地元ではカツラ自体を「四板被り(しいたかぶり)」と呼ぶ?まだイジる?まだイジる?やめてあげてくれよー。世間の四板さんたちの気持ちを考えたことがあるのか!

四板さん一族、せつねーな。

私が言えるのは四板さんたち。。。。。ガンバ!

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