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これで安心!ラップの選び方と使用時の注意点

はじめに


    ふと疑問に思ったので、食品ラップについて調べたことをまとめておきます。ラップはお米を包んだり、食品に直接触れる機会が多いため、添加物について心配になることがあります。日本で売られているものは安全性が保証されていますが、その中でもより安全な選択肢を探してみたいと思いました。

     この記事では、ラップの材質や特長について解説し、安全性についても考えてみます。興味のある方は参考にしてみてください。



ラップの材質の種類


   ラップの材質は大きく分けて以下の3種類です。それぞれの素材の特性を理解し、食品に応じて使い分けるのが理想です。

        ・ポリ塩化ビニリデン(PVDC)
       ・ポリエチレン(PE)
        ・塩化ビニル樹脂(PVC)


ポリ塩化ビニリデン(PVDC) - 塩素系


代表的な製品 
: サランラップ、クレラップ

特長 :
優れたバリア性:ニオイ・酸素・水分を通しにくく、肉や魚などの食品の鮮度を長期間保ちます。
耐熱性:140度まで耐えますので、一番電子レンジの使用に適しています。
透明性:高い透明度で内容物が見やすいです。
柔軟性:食品にしっかりと密着しやすく、カットも容易です。
価格:他の材質に比べて高価です。

健康と安全性 :
添加物 : 製造過程では比較的少ない添加物で作られており、食品との接触が安全であることが確認されています。
耐熱性 : 約140℃まで耐えることができますが、一部電子レンジでの使用は推奨されていない製品もあります。燃焼時には塩素ガスが発生するリスクがあり、使用後の廃棄は燃えるごみよりも燃えないごみの方が適しているとされています。

ポリエチレン(PE) - 非塩素系

代表的な製品 : ポリラップ、ハイラップ、ビューラップ

特長 :
環境に優しい:添加物が少なく、燃焼しても塩素ガスが発生しないため、環境に配慮されています。
柔軟性と耐久性:さまざまな食品保存に対応しやすく、酸素を通しやすいため、野菜や果物に適しています。
価格:安価で、手軽に使用できるのも魅力です。

健康と安全性 :
添加物 : 添加物が少ないため、食品との接触に対して安全性が高いとされています。電子レンジ使用時には条件に従う必要がありますが、適切に使用すれば安心です。
耐熱性:110度まで耐えられますが、電子レンジを含めた高温での使用には向いていません。

塩化ビニル樹脂(PVC) - 塩素系

代表的な製品 : ファミラップ、ダイアラップ、ポリマラップ

特長 :
価格:安価で広く使用されており、特に業務用やスーパーのパック肉でよく見られます。
柔軟性:食品に密着しやすく、破れにくいです。
酸素や水分の透過性:酸素や水分を通しやすく、長期保存には不向きです。

健康と安全性 :
添加物 : 製造過程でプラスチック化剤や安定剤が使用されることが多く、食品への影響が懸念されるため、使用には注意が必要です。
耐熱性 : 高温にさらされると溶けたり、有害な物質が移行する可能性があります。ポリ塩化ビニリデンと同じく、塩素を含むため、燃えないゴミの方が適しているとされています。

規制と注意事項 :
台湾の環境保護署(EPA)は、2023年7月1日からPVC製の食品包装の製造、輸入、販売を禁止しました。これは、PVCが環境ホルモンや発がん性リスクを持ち、焼却時に有害物質を発生させる可能性があるためです。


代表的なラップの紹介

ここでは、代表的なラップ製品について詳しく見ていきます。

サランラップ

材質 : ポリ塩化ビニリデン
添加物 : 不明(おそらく柔軟剤と安定剤)
耐久温度 : -60〜140℃(電子レンジ対応)
注意点 :
    高温に注意 : 油分の強い食品を直接包んで電子レンジにかけると、耐熱温度を超えてラップが破けたり、溶けたりすることがあります。油分の多い食品は底の深い耐熱容器に入れ、ラップと直接触れないようにするのが安全です。

クレラップ

材質 : ポリ塩化ビニリデン
添加物:
   ・脂肪酸誘導体(柔軟剤):ラップの柔軟性や防曇性を高めるために使用されます。特に高脂肪の食品では、これらの化合物が食品に移行するリスクがあり、移行した脂肪酸誘導体が体内に与える影響については、通常の摂取量では大きなリスクはないとされていますが、長期的な影響についてはまだ完全に解明されていません。
    内分泌かく乱物質としての特性を持つ可能性もあり、ホルモンバランスに影響を与えるリスクがあるため、注意が必要です。
    また、敏感な人やアレルギーを持つ人にとって、脂肪酸誘導体に触れることで皮膚や消化器系に軽度のアレルギー反応を引き起こす可能性もあります。
    ・エポキシ化植物油(安定剤):プラスチックの柔軟性を維持し、劣化を防ぐために使用されます。食品への移行が懸念されるため、特に高脂肪食品や酸性の食品との長時間の接触は避けるべきです。

耐久温度 : -60〜140℃ (電子レンジ対応)
注意点 :
   ・高脂肪食品の使用 : 高脂肪の食品や酸性の食品は、ラップとの接触を避けるのが良いでしょう。ガラスや陶器の容器を使うとより安全です。

ポリラップ

材質 : ポリエチレン
添加物 : なし
耐久温度 : -70〜110℃(電子レンジ使用不可)
注意点 :
    ・電子レンジ使用不可: 電子レンジで使用できないため、電子レンジ用ラップとしては不向きです。耐熱温度の範囲内での使用を心掛けましょう。

まとめ

    ラップの選び方は、使用する食品や調理方法に応じて適切な材質を選ぶことが重要です。

    電子レンジでの使用や添加物に関しては、注意を払いながら使用することで健康リスクを最小限に抑えることができます。

結論としては、何にでも体に影響のある成分が含まれている可能性があるため、取りすぎないようにすることが大切です。

最後に

   わたし的には、ポリラップが電子レンジに使えないことが驚きでした。本当に認知バイアスに囚われるのは良くないなと思いました。
    これからも一緒に色々な知識を身につけ、賢く選択していきましょう。

またね❕


参考文献


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