教えることが最大の学び!価値のある学びを深める方法
はじめに
“ No one learns as much about a subject as one who is forced to teach it. “
訳:人に教えることほど、勉強になることはない。
Peter Drucker (オーストリアの経営学者)
これは、オーストリア出身の経営学者ピーター・ドラッカーの言葉です。
私が彼の著書『マネジメント』を初めて読んだのは小学3年生の頃で、本の虫となって図書館の本を端から端まで読んでいたときに出会いました。後に彼が「マネジメントの父」と呼ばれ、この本が経営学の古典として有名であることを知りました。
今回は、私が古くから尊敬するドラッカーの考えに基づいて、“組織における人に教えるということ”について考えてみたいと思います。
人に教えることの難しさ
皆さんも一度は誰かに何かを教える経験があると思います。自分ができることは、自分にとっては当たり前のことであるため、それを相手に伝わるように言語化することは難しいです。
「一つのことを教えるためには10倍の知識が必要」と言われることもあります。つまり、感覚的でなく理論的に深く理解しなければならないということです。
他人に教えるということ
今回は、組織や集団において人に教えることを仮定して考えてみます。前述の通り、教えるためには自分が多くの知識を持つことが大切です。しかし、他人のために調べ学ぶことで自分が成長しないわけではありません。反対に、教わる側も受け身のままでは、自発的かつ積極的に学ぶことはできないでしょう。
だからこそ、双方が教え合い、学び合うことで共に成長することが重要です。集団で助け合い、結果を出すことで、集団全体の指揮や意識が向上します。
ドラッカーのマネジメントにおいては、顧客の満足を優先することが自分の利益にもつながるとされていますが、今回の場合も同様に、お互いが学び合うことで良い関係を築くことができると考えます。
まとめ
今回は、“組織における人に教えるということ”について考えました。他人から教わる一方的な関係だけが学びではなく、互いに教え合い、学び合う関係こそが深い学びにつながり、集団として一つの目標に向かって進む良好な関係性やチームワークを形成するのだと思います。
最後に、この考えはドラッカーのマネジメントに基づくものであり、決して「教わることが間違っている」というわけではないので、その点はご理解いただけると幸いです。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
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