合格経験者による医学部編入試験 (学科試験) 勉強法

P.O.です。今回は医学部学士編入試験の合格者として、未来の後輩?となるかもしれない誰かのために、医学部の学士編入試験 (学科試験)に関する考察と対策方法について記述します。

まず今回の書き手に関しての自己紹介。

東京大学 理二入学→薬学部 (4年制) を卒業→そのまま筑波医編入。
医学部の学士編入試験を受けたときは21歳だった者です。職歴としては、4年間個別指導のアルバイトを通して医学部に合格した生徒さんも多く見てきました。

大学の4年生にして医学部への入学を決意。基本的には再受験に向けての対策を行いつつ、試験の科目的に所謂 “一般入試” と被っていた筑波大の編入試験を受けてみたところ合格、という経歴を持ちます。再受験を目指している人もそれなりにいると思いますが、その人たちにとってもかなり有用な記事になると思います。

今回紹介することは以下の通り。

・生命科学 (生物) の勉強法
・英語の勉強法
・数学の勉強法
・化学の勉強法

です。
この記事の内容を理解すれば、学士編入試験あるいは再受験に関して、少しは楽に乗り越えられる一助になると思います。ぜひご一読下さい。なお、この記事は有料 (100円) とさせていただきます。自販機で水を買うくらいの料金で一つの助けになる、と思ってもらえれば良いでしょうか。

書いていて長くなってしまったので、この記事では生命科学と英語の勉強法を紹介します。
数学や化学に関しては次で。


・生命科学 (生物) の勉強法
医学部の編入試験において、全ての大学で課されている科目がこの生命科学です。まず生命科学と生物は違うのか? という話ですが、以下のように範囲が異なっています。
編入試験における生命科学:
この先医学部で勉強していくにあたって必要となる基礎的な生命科学。当然ほとんどが人体に関連する内容である。(細胞であっても動物細胞のみ)

大学受験における生物:
大学で生物学に分類される分野の勉強をしていくために必要なもの。分子生物学、細胞生物学、遺伝学、生理学、組織学、発生学的なものだけでなく、植物や生態学、進化学や分類学も含めて。
感覚としては生命科学の方が狭く深く、大学受験の生物は広く浅くな印象です。浅いといっても難関校の受験では実験考察がしっかり出題されており、大学入試問題もかなりレベルが高いです。筆者は院試の勉強のために、東大入試の生物の分子生物分野をやっていたくらいです。

さて、このクセの強そうな生命科学ですが、筆者自身の勉強法を紹介します。
まず前提として、薬学研究科の院試 (生命科学のみ) と編入と再受験を併願していましたが、全てでこの科目があったので対策をしやすく逆に助かりました。ここでは時期ごとにどのような教材を使ってどのように勉強していたかを詳細に記述します。

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