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【10秒で読める小説】哀しきむし

僕が教室に入ると、皆が潮が引くように遠ざかった。
「うわ!」って廊下に出た奴や、「無視、無視」って言ってる奴までいる。
僕が陰キャだからってあまりに酷い…。
「僕がなんかしたってのかよ!」
たまらず叫んだ。すると無視、と言ってたやつが僕を指した。

「虫!胸元にスズメ蜂がとまってる!」

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