【10秒で読める小説】覚醒

「君が何にも欲しがらないのは、欲しがったら愛されないと思ってるからじゃないの?
そういう自分なら、愛されるんじゃないかって、考えてるからじゃないの?
分かるよ、君のお母さんは厳格な人だもん、そういう風に育てられたんだろうね。でもそれは、呪縛だよ。
自分の心に正直になって、僕にだけ教えて。
どんなささいなものでもいい、君が心から欲しいものを…」

「一兆円が欲しい」

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