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【10秒で読める小説】生きる理由

仕事が終わると子供を迎えに行き、休む間もなく家事。
毎日、目の回る忙しさだ。
「ママー!」
料理の間にも、三歳の息子が話しかけてくる。

「何?」

「人間はなんで生きてるの?」

「え?」

哲学的な質問に驚いていると
「僕はね、ママが悲しい時、ギューってするためだよ」
小さな手で抱きついてくる。

守ってるつもりで、守られていたのは私の方だったのかも。

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