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煙草はやめられない

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第1話 僕の習慣

第1話 僕の習慣

僕にはやめられない
ただ1つの習慣がある。

深夜2時
公園で1人、1本の煙草を吸うこと。

正直、
こんな習慣
無くても生きていける。

会社の人も、家族も
僕が煙草を吸ってることなんて
誰も知らない。

ただ1人
彼女だったあの子を除いて。

第2話 煙草の銘柄

第2話 煙草の銘柄

僕にはやめられない
ただ1つの習慣がある。

深夜2時
公園で1人、1本の煙草を吸うこと。

吸う煙草の銘柄は
決まっている。

1度だけ興味本位で
別の煙草を吸ったことがある。

美味しくもなく
ただ臭かった。

それに加えて
何故か浮気した気分になってしまった。

だから僕は吸う煙草の銘柄は
変えられない。

大好きな
彼女だったあの子の
煙草以外は吸えない。

第3話 五分の時間

第3話 五分の時間

僕にはやめられない
ただ1つの習慣がある。

深夜2時
公園で1人、1本の煙草を吸うこと。

たった1本
五分も経たない時間。

その時間で色々なことを考えてしまう。

会社のこと
家族のこと
生活のこと
自分のこと

色々なことを考えて

結局、最後には

彼女だったあの子のことを
考えてしまう。

第4話 大好きなあの人

第4話 大好きなあの人

私にはやめられない
ただ1つの習慣がある。

深夜2時
公園で1人、1本の煙草を吸う
あの人を眺めること。

吸ってる銘柄は、私の好きな煙草。

いつも

煙草を1本吸ったら帰ってしまう。

何度も声をかけようとしたけど
ゆうきが出せずにいつも見送ってしまう。

そして最後に、いつもと同じことを思う。

「明日は話しかけられたらな。」

第5話 大好きなあの子

第5話 大好きなあの子

僕にはやめられない
ただ1つの習慣がある。

正義感が強くて、
優しくて、
ちょっと怖くて、
度胸もあって、

でも

やっぱり女の子で、
腕っ節はそんなに強くなくて、
泣き虫で、
弱虫で、

煙草の吸っている

大好きなあの子と同じ煙草を

深夜2時
公園で1人、1本吸うことだ。

最終話 真っ白な光

最終話 真っ白な光

僕にはやめられない
ただ1つの習慣がある。

深夜2時
公園で1人、1本の煙草を吸うこと。

でも今日は先客がいるみたいだ。

いつも座るベンチの近くに

真っ暗な中、
1人ぽつんと、
真っ白な女の人が立っている。

何故か懐かしさを覚え
近づいてしまう。

誰かも分からないのに。

気がつくと走っていた。

全力で

仕事の疲れとか、
体の重さは全くなかった。

ただ

今見える真っ白な女の人の

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