見出し画像

空き家活用を妄想

空き家の活用で地域の「つながり」が生まれるとして、どんなことがしてみたいか考えてみた。

1階のテナントでコンクリートの床があり、キッチン・トイレ・倉庫をまとめた家具と造作の中間みたいなもので、スケルトン状態から最小限の改修により、まずは「場所」を確保する。

あとは仲間同士で気ままに集まり、これから行える可能性について、ただただ飲みながら話し合う。時には友人へレクチャーをお願いする。実はみんな他分野のプロフェッショナルでもあるのに、通常の飲み会でそれは深く追求されない。

キッチンで各自の得意料理を作ってみる。家に呼ぶには手間が掛かり過ぎるホームパーティーも、店に持ち込むには気を使う旅行で見つけた美味しいお酒も、気ままに持ちあえる。

花屋さんがワークショップをしたいなどの企画も、自然と入ってくるかも知れない。飲食店の店主を呼んで出張パーティーなんかもしてみたい。

地方の知り合いが生産者を連れて子供食堂を開き、食育活動なんかも出来るかも知れない。地元の諸先輩方にこれからの地域についてありがたい話しを聞けるかも知れない。

お酒の席だけでは果たせないちょっとまじめな会話、実際に手を動かすことで生まれる連帯感、新しいことを学ぶ機会をお互いに与え合うことによる新たな関係、それぞれの人生へフィードバック出来るかもしれない多くの気づき。

これらは全て価値のある出来事で十分に対価を払えるイベントではないか。妄想は膨らみます。

一方で、これらは「場所」ありきで想像しながらも、場所なんかなくても実は、はじめられるのかも知れない。そもそも場所を借りたり維持することは難しいし、持続させる絶え間ない努力が必要だ。

ふと湧いたような物件でもあればいいけど。そんなに都合の良い話もないだろう。行政がはじめている空き家を使いたい人、持て余している人の「マッチング」もまだまだ進んでいない。

こんな風にハードルは高い。けれど「何がしてみたいか」を話し合うことは直ぐにでも出来そうだし、まずは場所を借りてイベント的に行うのでも、そこから学ぶことは多いのではないか。

こんなふうに「まちづくり」は動いていくのかも知れない。

画像は目指すべき“食”を中心にした、まちのパブリックコモンスペース「okatteにしおぎ」さんの写真です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?