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deja vu 願いを込めて・・・

車のフロントガラスに 時折雨粒が降り注ぐ・・・
曇りなのか 雨なのか・・・そんなお天気の間(はざま)――
今年はじまったSiesta その第4回目となるライブ会場へと車を進める。 
やがて横浜ベイブリッジを渡る頃 みなとみらいから海までを一望できるパノラマの世界がパッと一気に広がる。
見慣れているこの光景だが、今日は幻想的だ。
deja vu——現実と夢想の間(はざま)
今日のライブのテーマにぴったりの、いかにも幻想的なこの光景が既にライブへの導入の様。

そして、
緑をバックに静かに流れるピアノの調べ——Siesta 開幕です。
ラ・ボエームの切なく狂おしい世界を語るヴァイオリン。
回想、想い、哀愁・・・色々な感情が交錯する ロシア民謡。
人はその現実と夢想との間(はざま)を彷徨い、ギャップに苦しみ、
その感情を鎮めるかのように シャコンヌが流れる・・・
そして、ツィゴイネルワイゼン——人々の非情な苦しみ、そして強く生きる魂が宿ります。
いつもはこの曲が終曲となる事が多いが、今回は更に深掘りしていきます。
まだ見ぬ世界を臨場感をもってリアルに描くその世界・・・
交錯するそれぞれの想いの中 歪んでいく現実の世界・・・
解離する理想と現実——宿命なのか・・・
悲哀な既視感を たたみかける色んな曲を以ってその世界を展開。
deja vu(MasahiRo作曲)は、そんな人間の心情を捉えてやまない。
非情な人生にもまれ 疲れ果てた青年が 暮れ行く晩秋の夕暮れの街を一人彷徨うかのように流れるAutumn Nights(MasahiRo作曲)
まるで映画のラストシーンのよう・・・
エンディングは 明日を生きる元気を!との願いを込めてジプシー音楽を演奏。
沢山の拍手に、会場が1つになる瞬間!
そして、立て続けてのアンコール!
気がつけば 5曲も!
そこには 
非情なこの世の中!せめてこの瞬間だけでも楽しもう!
と願うボヘミアンの想い――
すなわち MasahiRoさんの想いがいっぱいいっぱい詰まっていた!

Siestaでは、いろんな世界をお愉しみ頂いてます。
それぞれの世界の神髄へと迫る事で、何かが変われば、
少しでも皆様のためになればと願ってます。

次回へ つづく・・・